現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第八十二夜 心の旅 3 08/09

皆さんこんばんは!
沙耶です。
更新遅れてごめんなさい。
週末のキャンプからちょっといろいろとゴタついちゃって。

私の更新は今夜が最後で、次回からはJが復帰します。
それでは、お聞き下さい!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~玄関に入った私の目には、住んでいた頃と変わらぬ光景が広がりました。
「うわあ・・・」
懐かしさに感激した私がまた泣き出すのを見て、
女性がハンカチを手渡してくれました。
「どうぞ、上がって下さいな。お茶でも淹れましょうね」
私はお言葉に甘え、家の中へと上らせて貰いました。

やはりあの頃と変わらぬ茶の間でお茶を頂き、家にまつわる色々な思い出話等をしたり
家の中を見せて頂いているウチに、はじめははにかんで
近づいて来なかった子供達も私の膝に抱かさり、
気づけば外はすっかり暗くなってしまっていました。
私がそろそろお暇しようとすると、女性が親切に
「今夜は旦那が仕事で帰って来ないし、泊まっていったらどう?」
と言ってくれ、更にケン兄ちゃんの家に電話して私が泊まっていく事を
伝えてくれました。
私は子供達と一緒にお風呂に入り、ご飯をご馳走になって、
今は子供部屋になっているかつての自分の部屋で子供達と一緒に眠りに着きました。

ふっと目が覚め、時間を見ると午前二時。
左右の子供達はすやすやと眠っています。
なんとなく眠れなくなり、身を起こした私の脳裏に子供の頃の記憶が蘇りました。
こんな風に目が覚めたときに窓から裏山を見ると、妖精が空で舞い踊っている事が有った事・・・
私は窓に近づき、静かにカーテンを開けて窓を覗きました。
すると窓の外には、月明かりの下で舞い踊っている妖精たちの姿が有ったのです。
赤ちゃんから10歳位のまでの、背中に昆虫の様な半透明の羽根を生やした子供達が楽しそうに舞っています。
「・・・やっぱ、夢や幻じゃなかったんだ・・・」
子供の頃見た、夢か現か解らない様な幻想的な光景を再び見る事が出来た私は
胸いっぱいに広がってくるきゅうん、という感覚を味わっていました。

「沙耶ちゃんにも見えるの?」
後ろから声を掛けられ、驚いて振り向くと二人の子供が目を擦りながら起きてきていました。
「うん、見えるよ。あの子達は私が子供の頃から居るのよ」
「知ってるよ。だって、僕達もキミの事を見てたから」
え?と思い二人を見詰める私。
二人の子供はいたずらっぽく微笑むと私の手を取って窓を開けました。
「さあ、一緒に遊ぼうよ。」「行こ、沙耶ちゃん」
呆気に取られている私を引っ張り、二人はぱっと窓の外に飛び出ました。
「きゃっ!?」
二人に引っ張られて窓の外に飛び出た私は、そのまま屋根を転がってしまうと思い目を閉じました。
しかし、何故か転がる事も無く妙な感覚に包まれています。
恐る恐る目を開けると、私は二人に手を引かれたまま夜空を飛んでいました。
「えええ!」
驚き、声を上げる私の周りに妖精たちが集まってきています。
「沙耶ちゃん、久し振りだね!」
「元気だった?逢いたかったよ」
妖精たちが私に親しげに話しかけます。
ああ、そうだ、私は裏山の妖精たちとよく遊んでいたんだ・・・
鮮やかに蘇ってくる記憶。
私は元気いっぱいに答えました。
「うん!私もみんなと逢いたかったよ!」
そして、私は夜明けまで要請たちと楽しく遊びました。

「ん・・・」
窓から差し込む明かりに目を覚ました私が身を起こすと、
そこは確かに前夜泊めてもらった私の昔の部屋。
でも、様子が全く違います。ガランとしていて何もありません。
一緒に寝たはずの二人の子供も居ません。
何よりも、私が寝ていたのは布団ではなく部屋の中に敷かれた
ふかふかの藁の中だったのです。
一回に降りてみても、子供達も女性も見当たりません。
それどころか、積もっている誇りや部屋の様子からすると、
もう何年も人が住んでいないような雰囲気です。
私が玄関から出て見ると、庭は草が生い茂っており、昨日見た時とは
全く様相が違っていました。
私は門の前で家を振り返り、一礼してからモンキーバハのエンジンを掛け、走り出しました。

ケン兄ちゃんの家に着くと真由姉さんが洗濯物を干していました。
「あら、お帰りなさい。夕べはドコに泊まったの?
 ケンちゃんが沙耶ちゃんからの電話に出た時には
 なんか後ろから子供の笑い声がたくさん聞こえてきたって言ってたけど」
私がなんて答えようかと戸惑っていると、ケン兄ちゃんが出てきました。
「おう、沙耶ちゃん。昔の家は見てきたか?
 まあ、もう誰も住まなくなってかなり経つから荒れ放題でびっくりしただろう。
 悲しいだろうけれど、仕方ないよな・・・
 ところで昨日、どこから電話してきたんだ?誰の家に泊まったんだ?」

翌朝、私は真由姉さんが作ってくれたお弁当を持ってケン兄ちゃんの家を出発しました。
昔の家で出逢った出来事は夢だったのかもしれません。
でも、私はとても楽しく、懐かしく、切なく、そして嬉しい記憶を取り戻しました。
私にとってこのツーリングは、忘れる事の出来ない心の旅となりました。
(終わり)

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いい話ですね。故郷の精霊たちのプレゼントですね。ところで、精霊たちにご馳走になったご飯の味は、どうでした?

キリコ様
ご無沙汰しておりました、Jです。
沙耶はしばらく来れませんので、自分が代わってお答えします。
といっても、沙耶によれば
「とっても美味しかったです!」との事です。
精霊達の心づくし、不味いワケは無いでしょうね。

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