現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第八十四夜 鬼討神爪 2 08/25

今夜も続けてお聞き頂こう・・・

その前に、皆様にお知らせとお願いが有る・・・
このブログも立ち上げて間もなく一年を経過する。
これも偏に愛読してくださる皆様のお陰であり、メンバー一同心より感謝している。

また、ブログ立ち上げ時から視野に入れてはいたのだが、
そろそろ当ブログを本として出版しようかと考えている。
ネットをしない、または出来ない方にも読んで頂きたいと思うし、
やはりデジタルデータだけでなく、本としてカタチに残したいと思うからである。
もちろんそのままでは無く、時系列が揃っていないオオカミ様のお話を
加筆、修正などして「オオカミ様の章(仮)」と言った様に再構成する事を考えている。
目処としては、第百夜を迎えた辺りを考えている。
書籍化に当たって、皆様からのご要望やご意見等が有ったら
メール・コメント問わずに忌憚無く仰って欲しい・・・

さて、今回いよいよ三対目の守護神獣が登場するが、
この神獣の存在は沙織様と雅ちゃんのわだかまりを解く要因の一つともなった。
何故か?それは本文をご覧になれば解ろうかと思う。

それでは、お楽しみ頂こう・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ぶるるる・・・」
猪神は逞しい首を一振りし、牙に引っ掛かっていた鬼の舌を振り飛ばしました。
「・・・暴れ猪だぁ・・・」
「ヤツは手強いぞぅ・・・」
鬼達は猪神の出現に怯んでいます。
”霞(かすみ)様、ご無事ですか?”
妹猪の声が私の精神に響きます。
霞、というのは私が神の端くれだった頃の名前を
現世で表現した時のモノで、朧と同じと思って下さい。
この頃の私には、何故彼女らが自分をそう呼ぶのかは解りませんでしたが
既にそう呼ばれることには慣れていました。
「ええ、大丈夫。ありがとう」
私は猪神兄妹が出現したことで、大きな安堵を覚えていました。
乱暴では有れど、兄猪の桁外れの強さは幾度か見せ付けられていたからです。
二羽の卯神もこちらへと戻っており、ラビちゃんもなんとか大丈夫そうでした。

しかし、兄猪から響いてきた意識に、私は恐怖しました。
”鬼共の数が多すぎる・・・
 一度にやれるのは俺が三頭、お前(妹猪)が一頭、卯どもが一頭・・・
 (沙織様を)逃がすことも難しいかもしれん”
その間にも鬼どもはじわりじわりと近付いてきます。
「猪には一斉に掛かれぇ・・・」
「押さえ込んじまえばこっちのもんだあぁ・・・」
鬼達は何事かを相談したようで、いくつかのグループに別れて
じわりじわりと近付いてきます。
”霞殿を降ろして卯に託せ。行くぞ”
兄猪に応えて妹猪が私を降ろします。
するとピョンちゃんがふんふんと近付いてきて、
私を咥えるとラビちゃんの背中に乗せました。
ラビちゃんはさっきの打撃で怪我をしたらしく、右足を引き摺っています。
「ごめんね・・・私の為に・・・」
私は申し訳なくて、ポロポロと涙を零してしまいました。
ラビちゃんは首を回して私に頬を寄せ、気にするなとでも言う様に
ふんふんと鼻を鳴らしました。

その時、鬼達が一斉に飛び掛って来たのです。
猪神兄妹は攻撃を避けつつ鬼達に飛び掛って行き、
兄猪は一瞬で鬼一頭の腹を切り裂き、返す刀で首を落としました。
そして次の鬼へと飛び掛って行きます。
妹猪はピョンちゃんとの連携を計り、二人で一頭の鬼を倒しています。
ラビちゃんは私を乗せ、痛む足を堪えながら
出来るだけ戦場から離れようと跳躍しました。
しかし、まるでそれを読んでいたかのように三頭の鬼が
私達の前に立ち塞がりました。
ラビちゃんは咄嗟に方向を変えようと着地しましたが、
痛めた足が動かずにそのまま滑り転んでしまいました。
「あうっ!」
私も野原に放り出され、強かに背中を打ち付け悶絶しました。
「へへへ・・・無駄だよぅ・・・」
一頭の鬼がラビちゃんの耳を掴み、もがくラビちゃんを宙へと持ち上げます。
「止めて!離して!!」
叫ぶ私も鬼に掴まれ、宙へと持ち上げられました。
「さっさと齧ってオラにも寄越せ・・・」
じゃあ、オラは足の先を喰らうだ・・・」
私を持ち上げた鬼は頭の上まで私を持って行き、
ぶら下げる様にするとがぱあ、と口を開きました。

”兄さん!霞様が!”
”ちぃっ!!”
猪神の声が響きますが、彼らも手一杯で余裕が有りません。
「もう・・・ダメ・・・ごめんなさい、○○様(宮大工氏)・・・」
私はふと声に出し、愕然となりました。
○○様って・・・誰・・・?
その時、私の足はもう鬼の口の中にありました。
鬼は弄ぶ様に私の足首をペロペロと舐めています。
「早くしろぉ・・・後が閊えてるだぁ・・・」
「仕方ねえなぁ・・・じゃあ、頂くかぁ・・・」
私は涙を流しながらキッと鬼を睨み付けました。

その時、視界の端に黒くてもこもこした物が蠢き出しました。
「なに・・・?」
私が呟いた瞬間の事です。

ドン!

小さな衝撃が私を、いえ私を喰らおうとしていた鬼を揺らしました。
「ぎゃあああああああああ!!」
私を掴んでいた鬼が絶叫を上げ、横倒しに倒れこみました。
放り出された私をピョンちゃんが受け止めてくれ、
地面へふわっと着地しました。
私達の目の前にはたった今倒れ伏した鬼の足が
本体から千切れ飛んで転がっていました。
私があたりを見廻すとピョンちゃんと同じくらいの大きさの
黒いもこもこがヨチヨチと歩いていました。
そのもこもこの体に比して大きな頭には円らな黒い瞳と
つんとした鼻がヒクヒクと蠢いています。
可愛らしく短い足の先には鋭い爪が光り、首には鮮やかな
白い半月が月明かりに照らされ浮かび上がっていました。

「く、熊神の仔だぁ・・・!」
「なんで・・・こんな所に・・・」
「・・・だけんど、まだ赤ん坊だぁ・・・」
「そ、そうだな、そんなに怖かねぇぞう・・・」
「みんなで掛かるんだぁ・・・」
鬼達が数頭、仔熊に殺到してきます。
「ダメ!逃げて!!」
私が叫んだ瞬間。

「グモオオオオオオ!」
ドン!ドン!ドン!
突然の雄叫びと同時に、強烈な打撃音が響き、
仔熊に向かってきた鬼が全て吹き飛ばされました。
それも、有るものは頭を失い、有るものは袈裟懸けに真っ二つにされて。
仔熊と私達の前にそそり立ち、鬼達を千切り飛ばしたモノ。
逞しい後ろ足で立ち上がり、大きな前足の先には長く鋭い爪を光らせています。
そう、それは巨大なツキノワグマでした。
 
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我々は...

Jさまも、私たち読者も、幸いなる伝説の端緒に立ち会うことができ
たのかもしれませんね。

どこからか出版のオファーが来ているのですか?
願わくば、この本の出版が、子供たちが回りから祝福されつつ育
まれ、大人たちは、それぞれの分に応じて懸命に働き、報われる、
そういう幸福な日本に生まれ変わるきっかけとならんことを。

それと、遅れ馳せながら、高貴な神の血を引くお子達の誕生をお祝いいたします。

無事のご出産おめでとうございます。

私も6ヶ月の娘の親なので、もう少し大きくなったら絵本で読んであげたいですね。

クマ──!!

AA略。

熊の神様といえば、以前別の話で出てきたような。
でもアレは雅さんの話だったが・・・
もしかしてあのクマと何か関連があるのだろうか。
あっちもツキノワグマだったし。

蔡廉様
ご無沙汰しておりました。
正に、伝説の始まりなのかもしれません。
しかし、お二人の御子が健やかにお育ちになるかどうかは
この人間世界、全ての人々に掛かって居ると言えるでしょう。
他人任せでは無く、自分自身でこの世の矯正を行っていかねばと思います。
お祝いのお言葉は宮大工ご夫妻にもお伝えしておきます。

出版に当たって、オファーは有りましたが
様々な形での干渉を避ける為にも今の所自費出版と言う形で行う積りです。
営利を主目的にしてしまっては意味を失ってしまいますからね。
最初は数百部で始め、状況によって追加していこうかと考えております。
年内に目処を付け、年明けに出版できる事を目標としていきます。
これからもよろしくお願いいたします。

なん様
お祝いのお言葉、ありがとうございます。
宮大工氏ご夫妻にもお伝えさせていただきます。
お嬢様、可愛い盛りでしょうね。
ただ、様々な意味で大変な時期だとも思います。
適度に肩の力を抜きつつ頑張ってくださいませ。
また、本の方、お子様に読んで頂ければ幸いです。
絵本もそのうち考えてみますね(笑)

秋野 一様
いつもありがとうございます。
今回の熊神と雅ちゃんの守護神である熊神とは、
実は熊野種類が違います。
雅ちゃんの熊神は北海道で採れた土を使って創られている
「ヒグマの神」です。
しかし、同じ熊神という事で沙織様と雅ちゃんが打ち解ける切っ掛けとなってくれた様です。


はじめまして。

こいつは私信なのですが。
神の実存を宮大工氏や沙織様に求め過ぎるのはどうかと。
二人とも、かなり特殊な体験をされているようですが、
この世の”人”であることに変わりはないと思うので。

あと出版物の内容ですが、これは創作とされるのでしょうか。
個人的な意見としては、創作の方が、お二人に害が及びにくくなると思うので。

失礼だったかもしれませんが、なんとはなしに心配になったで。

偶然からですが、いつも読まして戴いております。宮大工氏と沙織様との神と人間をこえたエピソード…いつも感動し、汚れた自分が卑小で小さく思います?だけど、ありがたい勇気を、いつもいただいています!!是非、文章として、本という形で出していただき、たいですね!!宮大工氏と沙織様の御子様誕生…感動しました本当…サメた私に感動を本当に、ありがとうございます。

偶然からですが、いつも読まして戴いております。宮大工氏と沙織様との神と人間をこえたエピソード…いつも感動し、汚れた自分が卑小で小さく思います?だけど、ありがたい勇気を、いつもいただいています!!是非、文章として、本という形で出していただき、たいですね!!宮大工氏と沙織様の御子様誕生…感動しました本当…サメた私に感動を本当に、ありがとうございます。

キリコさんへ

いいかげん空気読めよ。

i様
ようこそいらっしゃいました。
また、お気遣い頂きましてありがとうございます。
お言葉を厳粛に受け止めさせていただきます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

whitefang様
ようこそいらっしゃいました。
お二人のお話で感動していただき、当ブログの「本懐であります。
貴方様は決して冷めてなどいませんし、ここで熱くなられたのなら望外の喜びです。これからもご愛読お願いいたします。

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