現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第八十五夜 鬼討神爪 3 08/29

間もなく八月も終ろうとしている・・・
月日の経つのは早いものであるとしみじみ想う。
この世に生まれし二人の御子が物心付くまで、
果たしてこの日本は、いや世界は無事で居られるだろうか・・・
それは、偏に我々現在を支えている世代に掛かっている・・・
ネットで犯罪仲間を探し、
罪も無き女性を殺してしまう様な鬼畜生に劣る人間が現れる現代。
どうやって修復していけば良いのだろうか・・・
大きな課題であろう・・・


それでは、守護神獣のお話の続きをお聞き頂こう・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ぐるるるる・・・」
そそり立つその威容に鬼達は驚き、ざわめいています。
奮闘していた猪神達も驚き、戦が、いえ時間さえ一瞬止まってしまった様でした。
”・・・あれは・・・陸奥の女王・・・”
猪兄の意識が響いてきます。
陸奥の女王・・・?
その時の私には何のことか解りませんでしたが、
猪兄の様子からそのツキノワグマが只者ではない事を感じました。
いつの間にかピョンちゃんに乗った私の側に仔熊がヨチヨチとやって来て、
私に鼻を近付けてペロペロと舐め始めました。
その時、私の精神に声が響いたのです。

”オオカミの娘よ、お前は○○(宮大工氏)の名を口にしたのか・・・”
それは、巨大なクマから発せられたものでした。
私はなぜオオカミの娘、と呼ばれたのかも
○○様が誰かも判らなかったけれど、
先ほど無意識に○○様の名を呟いた事を思い出しました。
「は、はい。口にしました・・・」
私が呆けたように答えると、クマはふとこちらを振り向き、微笑んだように見えました。
”そうか・・・お前が○○の**か”
え・・・?なんて言ったの?
私には**の部分が良く理解できず、もう一度クマに聞き返しました。
”いずれ、解る。しからば、我、約定を果たさん・・・”

ドン!

次の瞬間、もがくラビちゃんの耳を掴んだままの鬼の手が
熊神によって叩き切られ、ラビちゃんの耳を掴んだまま落下しました。
「ラビちゃん!」
私が叫ぶのよりも早く、今まで私の顔を舐めていた仔熊が
ラビちゃんの落下地点に移動していて、落ちてきたラビちゃんを受け止めます。
それを見て微笑んだかのように見えた熊神は、腕を落とされて
呆気に取られていた鬼の頭を叩き潰しました。

止まっていた時が動き出し、再び戦が始まりました。
”ぐわああああああ!!”
パニックになった様に一頭の鬼が熊神に棍棒を振り下ろします。
しかし、爪の一閃で棍棒は粉々になり、そのまま肩口に
爪を叩きつけられた鬼は引き裂かれて倒れ伏しました。
その間に体勢を立て直した猪神も兄妹の連携で
あっという間に三頭の鬼を倒し、鬼達は戦意を喪失したようでした。

”に、逃げろぉぉ!”
”ぎゃああああああ”
後ろを向き、一目散に逃げ出す鬼達。
今回は流石に疲れたのか、猪兄も追おうとはせずに
ピョンちゃんに乗ったままの私の側に戻って来ました。
”霞様、御体は?”
猪妹が心配そうに聞いてきます。
ありがとう、大丈夫です」と答える私。
仔熊に背負われたラビちゃんがふんふんと鼻を近づけてきたので、
私は顎の裏のふさふさした所を撫ぜて上げました。
そして、円らな瞳で私を見詰めている仔熊にも
「ラビちゃんを助けてくれてありがとうね」
と言いながら同じように撫ぜて上げると、
仔熊は嬉しそうにきゅうん、と鳴きました。

そして、私を見下ろしている巨大な熊神に
「ありがとうございました。
 でも、なぜ貴女は私を助けてくれたのですか?」
と聞いてみました。
”オオカミの娘よ、いずれ、解る。
 我と我が息子は、○○の一族からの恩を返さねばならん・・・
 これよりお前とその子等を、猪・卯共と守護していくだろう・・・”
そう言い残すと、熊神と仔熊は掻き消すように居なくなってしまいました。
「え・・・?」
熊神の言葉を理解できずにポカンとしている内、
ふんふんと私に鼻を押し付けるラビちゃんの息を感じながら
いつの間にか眠ってしまいました。

窓から差し込んで来るお日様の光に目を覚まし、時計を見ると午前六時。
ガバっと起き上がった私が窓から外を見ると、そこには大山の雄雄しい姿が見えます。
「昨夜の事は、一体・・・?」
いつもの様に夢か現か解らずに考え込んでいると母様が起きました。
「いたた・・・車の中で寝ると、体が痛くなるわね。
 きゃあ!沙織!なんて格好してるの!!」
母様の叫び声で我に返ると、私は上半身裸にショーツだけという
あられもない姿で座っていたのです。
そうだ、パジャマは鬼に破られて・・・!
「なんだ、どうした・・・?わあ!沙織何をムグムゴ」
父様が起き上がろうとするのを必死で押さえつけ、
私は母様に毛布を掛けてもらいました。

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J殿こんばんは。minです。

3対目の神獣は宮大工氏つながりとは想像がつきませんでした。
宮大工氏ご先祖様の計りしれない徳を覗わせるお話ですね。
熊神と宮大工氏のご先祖様とにどのような係わり合いがあったのか、
いずれ明かされるのでしょうか。
ぜひ、お聞かせ願いたいものです。

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