現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第八十八夜 愛の、力 12/15

こんばんは、羽沢です。
本日、入院中の沙耶の所へお見舞いがてら聞き取りに行ってきました。

…まあ、お惚気聞かされてアテられて来ましたが…

さて、本日は沙耶からの聞き取りに拠るお話です。
彼女は現在、少々重い病気が発覚して入院中ですが、
そのお陰で恋していた人に振り向いてもらえた、と喜んでいます。

それでは、お聞き頂きましょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ご無沙汰してます、沙耶です!

実は私はとある人にすっと恋をしていました。
しかし、彼は仕事や趣味など、人生を一生懸命生きていて
私の想いに気づいてくれませんでした。
それに、私も彼の前では「面白い女」を演じていたので…

といっても、それも普通に本音の自分でしたけど(笑)

所がとても可愛いライバルが現れて、彼に対して真っ直ぐな恋心をぶつけ始めたのを切っ掛けに、
私もこのままじゃ後悔する!と自覚してアタックを開始しました。
最初は戸惑っていた彼も私の恋心を理解してくれ、考えてくれると言ってくれた後の事です。
盲腸で入院した時、ついでに行った検査で私の病気が発覚しました。
昨年の検査ではわからなかったのに、今年見つかった時にはかなり進行していたのです。
そして、再入院し、闘病生活に入りました。

入院直後は不安で、悲しくて、泣いてばかりいました。
彼を始め、大変な状況にあるJや雅ちゃん、祐樹、間宮さんご家族、
チベットのお守りを持ってきてくれた山男など、皆お見舞いに来て励ましてくれました。
そして、宮大工さんと晃さんご夫妻も…
沙織様は幼子お二人が居られるし、体調も優れなくて来られませんでしたが
想いとお祈りを込めたお札を遣わせてくれました。
しかし彼も仕事で忙しく、家族以外で一番お見舞いに来てくれたのは
皮肉にも彼を巡るライバルのRちゃんという女の子でした。
彼女はとても可愛らしく、優しく、私と彼女はいつの間にかライバルではあれども、
親友であり、姉妹の様になっていました。
そんなある日、病院の許可を取り彼女が泊りがけでお見舞いに来てくれました。

その夜の事です。
消灯時間になって電気を消し、二人とも話をしながらすーっと眠りに落ちて行った時の事。
私はふっと目を覚ましました。
そして喉の渇きを覚えて起き上がったのです。

しかし、起き上がったのは心だけ。
体は横たわったままです。
そう、私は幽体離脱、って言う物を初めて経験しました。
「ええっ!?」
大混乱する私。隣に寝ている、霊能力に優れている筈のRちゃんは安らかに寝息を立てています。
起こそうとしても、彼女に触れる事は出来ません。声も届きません。

もしかして、もうお迎えが来てしまったのかな…

そんな風に思いながら俯いていると、病室のドアがすっと開きました。
看護師さんが様子を見に来たのかと思い振り向くと、
そこには大きな白ウサギがふんふんと鼻を鳴らしています。
あまりの事に驚き、固まってしまう私。
その時、ウサギの後ろから巫女衣装を身に着けた背の高い綺麗な女性が現れました。
「ラビちゃん、ご苦労様」
澄んだ声でウサギに声を掛けながら撫ぜた女性は、私を見詰めながら言いました。
「沙耶さん、私はあなたの想いを叶える為に来ました。
 彼は今、とても揺れています。なぜなら、あなたが病を得た事で
 自分の気持ちに気付いたからです。だけど、彼は己を律する気持ちの強い人だから、
 その気持ちを突然出す事に戸惑いを感じています。
 そう、そこに一緒に寝ているRの事も考えてしまってね」
私がはっとした時、Rちゃんがすうっと起き上がる気配がしました。
そして、彼女が驚いた様に
「詩織様…」
と呟く声を聞きました。

「詩織、様…?」

私の記憶をその名前が駆け巡ります。
そうだ、沙織様のお姉様…今は沙織様と共に或る筈の…
詩織様は優しく微笑み、私と彼女に話し掛けました。

「彼は、あなた達二人とも掛け替えの無い大切な存在だと想っています。
 だけどそれは、逆の意味で「二兎を追う者一兎を得ず」になっているの。
 彼が心を一つに絞るにはどうすればいいか…
 それは、あなたが出して上げるべきなのです。
 解りますね?」
詩織様は、二人のうちどちらにその問いを掻けたのか解りません。
その時、ドアの外からもう一羽、白黒のパンダウサギがふんふんと入って来ました。
「うん、ピョンちゃん、時間なのね…
 私はもう行かねばなりません。
 あなた達なら、最良の答えを導いてくれると思います。
 それでは、また…」
ふうっと意識が遠くなってきて、私の意識は白い闇に包まれて行きました…

はっと目を覚ますと、目の前には優しく微笑むRちゃんの顔が有ります。
「沙耶さん、彼が来てますよ」
はっと横を横を見るとそこには愛しい彼の笑顔。
「お待たせ、沙耶。ようやく時間が出来た」
微笑みながら私の頬を撫ぜてくれる彼の暖かい手が嬉しく、私は涙を流してしまいました。
「沙耶、あの、その、なんだ…
 こんな時にこんな事言うのはなんだけど…」
彼が赤くなりながら何かを言いよどんでいます。
その時、Rちゃんがすっと病室を出て行きました。
「沙耶、俺はお前が好きだ。お前が退院したら、俺ときちんと付き合ってくれないか?」

「…え?」

私は一瞬何が起こったのか解りませんでした。
しかし、その意味を理解した時、心の底から喜びが溢れてきました。
同時に、Rちゃんに対する罪悪感も。
「…嬉しい、すごく嬉しいよ…けど、Rちゃんの気持ちが…」
言い掛けた私を彼がぎゅっと抱き締めました。
「Rは、お前を選んであげて、と言った。
 だけど、だからお前を選んだわけじゃない。
 お前が好きだから、お前と一緒に居たいからお前に告白するんだ。
 沙耶、俺は、お前が好きだ」
私はボロボロと涙を零していました。
その時、詩織様が仰った意味を理解しました。

「うん、私も貴方が大好き…ずっと一緒に居たいよ…」
そして私達は、初めてお互いの意志でキスをしました。

現在、私は闘病中ですが寂しくも辛くも有りません。
私には素敵な仲間と、親友のRちゃんと、愛しい彼が居るから。

ココを読んでくださっている皆さんとも必ず再びお目に掛かりますね。
そう、私自身の書き込みを通して!


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羽沢さん、アップ作業お疲れ様です。(お世話様です)
何やら重苦しい雰囲気のところ、ホッと気の休まるようなお話が聞けて良かったです。
また、沙耶さん、念願の恋が成就できたこと、心よりお喜び申し上げます。
詩織様とラビちゃん、ピョンちゃんから吉報を受けるとは、Jさんに続き宮大工氏ファミリーの仲間入りですね。お祝い申し上げます。

それから、Rちゃんはちょっと残念だったかもしれませんが、いずれ相応しい御方に巡り合う事でしょう。その日が速やかに訪れることをお祈りいたしております。

それでは。

ウサちゃんキタ――(゚∀゚)―――――!!

沙耶さんの恋が成就なさったことが
きっとよい方向へ向かわれるのでしょうね。
闘病となると人事ではないので
一日も早いご回復をお祈りしておきます。

Rちゃんに本当の伴侶が現れる日が来ると良いな。
己から身を引く勇気はとても尊いですもんね。

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http://blog.livedoor.jp/meannano/


より多くのひとに貴方のブログを見てもらえます。

「二兎を追う者一兎を得ず・・・・」のお言葉の後、ラビちゃん、ピョンちゃんが登場なんてww
相変わらずさえてますね。

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