現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第九十夜 猫たちの黄昏 07/13

こんばんは、羽沢です。
今週中に本来の管理人”J”が復帰いたします。
それに従い、自分の役目も終わる訳ですが、
約半年の空白期間を作ってしまった事をお詫びいたします。
本日はお詫びの印、と言う訳ではないのですが、
自分が大変お世話になっている方の娘さんのお話をお届けいたします。

彼女は父親が日本人、母親がフランス+日本のハーフで二十歳になったばかりの
エキゾチックな美形なのですが、自分にとってはオムツを代えた事もある娘の様な存在です。
最近は随分と色気づいて、自分が齢を喰った事をしみじみと実感させられます……
それはともかく、彼女は子供の頃から動物の感情を読み取れる、不思議な能力を持っている様で、
本人曰く「あたしは動物と会話できるんだモン!」との事ですが……?

さて、そんな彼女が最近自分によく聞かせるのが、近頃猫たちが日本の未来に危機感を持っている、
という事なのです。
さて、どういう事なのか、お聞き頂きましょう……

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~最近、大学を休学して日本の北から南までブラブラしていたマキ(仮名)。
長く伸ばしてた髪もばっさりとショートにし、寒い時期は電車やバスで、暖かくなってからは風熊に頼んで用意してもらったホンダ・ベンリィ50Sのキャリアに荷物を満載して結構色んな所を旅していた。
「ふー、疲れたー」
マキが二週間の四国・中国ツーリングから帰って来て俺に手渡したのは……
「なんだこりゃ?猫神社?」
「うん、徳島の王子神社のお守り。将ちゃん、最近金運仕事運女運みんなツイてないでしょ?」
ほっとけ。
「でね、あたし日本全国の色んな所の猫さんとお話して来たんだけど、なんだか日本ヤバいんんじゃね?って猫さんたちも言ってるのよ」
「……ハァ。そーですか(棒読み)」
「むー!真面目に聞けー!!」
「解ったから暑いから苦しいからスリーパーホールドを解け!
 んで、猫どもは何をどうヤバいって言ってんだ?」
「んと、それがね……」

最初に猫達の話を聞いたのは、まだ寒くて雪も多い時期の八戸のとある民宿だったの。
風熊さんに教えてもらったその民宿は、本当に民家そのままみたいな雰囲気で、
その日はお客があたししか居なかったから
「もしよければ、家族と一緒に食事しないかね?」
っておばさんが言ってくれてあたしは喜んでお言葉に甘えたわけ。
おじいちゃn、おばあちゃん、ご主人に奥さん、中学生の男の子に小学生の女の子、
それに面白い顔のブチ猫さんに綺麗な三毛猫さん、生まれたばかりの子猫三匹の団欒に混ぜてもらって
最高にあったかくて楽しい一時だったのね。
で、その夜眠る時に暖房として三毛猫さんと子猫一匹をお借りして部屋に戻ったの。
速攻で寝付いたあたしだったけど、ぼそぼそとした話し声が耳に付いてふっと目が覚めたのが午前三時頃。
寝惚け眼で枕元を見ると、三毛猫さんとぶち猫さんがなにやらぼそぼそ喋ってたのよ。
あたしは寝た振りのまま、二匹の会話に耳を欹ててみたの……
「今年もあったかいねぇ。雪も昔に比べると全然少ないし」
「ああ、北の方から見た事のないヘンな狐も海の底のトンネルを通ってこっちに来たみたいだし、
 なんだか世の中がメチャクチャになってきとるなあ」
「人間が増えすぎたんだねえ。人間達は、あの方達の言う事を聞かない所か、
 あの方達が居る事すら忘れちまってるからねぇ」

あの方……?誰?
あたしは猫さん達の会話に興味を惹かれ、さらに耳をすましたの。
でも、猫さんたちはカンが鋭いから気付かれたみたいで
ぶち猫さんがすいっと部屋から出て行っちゃって、三毛猫さんも何食わぬ顔で
ゴロゴロと喉を鳴らしながら布団の中に入ってきて寝ちゃった。

「へー。それで?」
「ん。その事が気になって、旅をしながら地元の人に猫さんの集まる場所なんかを聞きながら尋ねて、
 猫さん達に色々と話を聞いてみたのね。そしたら、どうも北の方の猫さん達が深刻で、
 南にいくほど楽観的なんだけど、やっぱどこの猫さんも日本ヤバいって漠然と感じてるみたい。
 それで、最近地震なんかの天災が世界規模で起こっているけど、これは偶然なんかじゃなく、
 日本を含む世界がカタストロフに向かっているんじゃないかって」
「ほうほう。猫がカタストロフっつったのか」
「んー、そう言ったわけじゃないけど、そんなニュアンスの事を言ってる様な……」

古来、猫という動物はある意味最も強かにこの世に適合して来ている動物だ。
犬の様に人間に服従はせず、しかし人間の庇護は上手く受ける。
野生を残したまま人間社会に解けこんでいる様子は見事な程だ。
人間にも、野生にも、そしてそれ以外の世界にも通じている猫……
彼らの懸念こそが、この国の行く末を現しているのかもしれない。

「ま、でもあたしは猫さんと仲良いから何が有っても大丈夫だと思うケドね!」

マキは猫っぽい微笑を浮べながら、俺の首筋にかぷ、と噛み付いてくる。
「ああ、そうだろうさ。お前ならドコに言っても平気の平左で暮らしていくだろうな」
俺はオカルト的なコトは基本的に信じない現実主義者だが、それでも見えざる力を感じる事は有る。
人間が忘れている”あの方”に、見放される時が来なければ良いが。
俺はジャレつくマキをあしらいながら、なぜか背中を走る悪寒を感じて身を竦めた。




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わー何ヶ月ぶりの更新?!

お待ちしておりましたし
奴らにやられてしまったのでは
と心配しておりました。

更新ありがとうございます!
粘り強く待ってたかいがありました!
これからも更新を楽しみにさせていただきます!

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