現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第九十五夜 心霊写真 02/24

前回は、寝込んだ自分の代わりに妻に更新をお願いしたのだが、
自分がなんとか回復したのと入れ替わるように雅が寝込んでしまった。
自分の部屋に来るな、と言うのになんだかんだと顔を出すものだからこの体たらくである。
だがしかし、自分の事を心配してくれた上の事なのだからとても有り難く思う。
本当に過ぎた妻だと感謝し、現在は自分が看病している。
と、ノロケはともかく、最近自分は元々好きだった写真、と言うかカメラへの興味が再燃してしまった。
元々は生まれてきた子供達を撮る為に、手放して久しかった一眼レフカメラを風熊のアドバイスを貰いつつ買い求めたのだが、
今では子供を撮る事はもちろん妻や義両親、風景や動物等、そして神社仏閣を撮る事に夢中である。
以前、当ブログ第四十九夜「カメラの記憶」にてお伝えした通り、風熊はカメラに詳しくその腕前は玄人裸足で
彼が知人友人から頼まれて撮影した結婚式や家族写真などは式場カメラマンや街の写真館など足元にも及ばないクオリティで好評な程だ。
ちなみに自分と雅も彼にお願いして撮影してもらっている。
また、以前ここの代理管理人をしてもらった羽沢氏も人物(特に女性)のポートレートに関してはプロレベルである。
風熊はやはり彼の祖父の影響でニコンを好み現在のメインカメラはD3Xと言うプロ用で、
羽沢氏はカメラメーカーには拘らずカール・ツァイスレンズと言うドイツ発祥のレンズの描写に拘り
カメラ事業から撤退したミノルタから引き継がれたソニーのα900と言うこちらもプロ用にカール・ツァイスレンズを装着して愛用している。
もちろん自分はそんな高級カメラを購入する余裕など無いので、
散々迷った挙句義父と共同で使うと言う名目でお金も半分出して頂きペンタックスのK-7と言うカメラを手に入れた。
レンズはキットで付いて来たものの他に、羽沢のたっての勧めでマニュアルレンズではあるがカール・ツァイスのプラナーと言うポートレートレンズを無理して購入し、子供達を中心に撮影している。
実は宮大工氏もカメラを趣味としており、ニコンとペンタックスを愛用しているのも選択の理由のひとつだ。

さて、前置きが長くなってしまったが今夜の話に入ろう。
写真と言えばいつの時代も心霊写真はつきものだ。
風熊にしろ羽沢氏にしろ、長く写真をやっているとそれらしきものは必ず撮ってしまうと言う。
ただ、その内の七割は気のせいかそれっぽくなっているだけ、二割八分は撮影の失敗だそうだ。
人によっては多重露光などを使って偽造してみたりもするだろう。
だが、残り二分にはどうしても説明のつかないモノがあると言う。
今夜は、風熊が撮影した軽井沢・旧三笠ホテルの心霊写真についてお聞き頂こう……

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~どうも、風熊です。

自分は祖父から譲り受けたカメラ機材を中心に、なんだかんだでカメラ本体だけで数十台所有しています。
その殆どは実家の防湿加工したガラス棚に飾ってあり、手元に有るのは普段から使うものだけですが、
それでも一眼レフ本体五台とレンズ二十本ほど、コンパクトカメラが数台有るので独り暮らしでなければ相当顰蹙ものでしょうね。
メインとなる機材はニコンのもので、デジタル一眼レフが三台、銀塩(フィルム)一眼レフが二台ですが
最近は自分の愛用していたリバーサルフィルムが生産終了してしまった事も有り、また現像の手間やコストも有るので
一眼レフ、コンパクトともにデジタルカメラの出番ばかりとなっています。
まあそれはともかく今からしばらく前、まだデジタルよりもフィルムの方が市場を大幅にリードしていた頃に
独りで冬の長野へ撮影旅行に出掛けたことが有ります。
もちろん機材はフィルムがメインで、当時のデジタルカメラは寒いとすぐに電池が無くなり話になりませんでした。
霧が峰や美ヶ原、女神湖などを抜けつつ佐久・軽井沢へ至り、軽井沢駅に近いペンションで宿を取った後
夕刻の旧三笠ホテルへと祖父の形見のニコンFと同じくF3をバッグに入れて向かいました。
ど平日の夕方、それもかなりの豪雪だったので館内には自分一人で、ある意味遠慮なく撮影が出来て非常に満足していたのですが
二階のとある部屋の前を通り掛った時、突然ドアがバン!と開いて何者かが飛び出して来ました。
「きゃっ!」「うわっ!?」
飛び出して来たくせに、自分を見て驚き悲鳴を上げたのは白いドレスの様な服を纏った女の子。
自分も驚き、思わず手に持っていたニコンFを落とし掛けてしまいました。
「ご、ごめんなさい。うたた寝していたら誰も居なくなってたから慌てちゃったの……」
クリクリと良く動く大きな瞳を自分に向け、申し訳なさそうに謝る少女に
「いや、気にしないでいいよ。それよりもう俺のほかには誰も居ないけど、君の家族はどうしたのかな?」
と答えると
「あ……もう、また私を置いて行っちゃったんだわ。大丈夫、いつもの事だから」
と言って、自分に向かって天使の様な微笑を返してくれました。
自分はその素敵な微笑みを、この素晴らしくレトロな空間で是非撮って見たいと思い
「もし良かったら、君の写真を撮らせてくれないかい?」
と尋ねました(当時はまだ今の様に肖像権だのなんだのと騒がれる前でしたし)
少女は可愛らしく首を傾げた後、
「うん、良いよ!」と笑いながら承諾してくれ、自分は少女の出て来た部屋や暖炉の前などで装填していたフィルムが切れるまで二十枚ほど写真を撮ったのです。
そして、自分は撮り終ったフィルムをカメラから取り出しながら少女に向かって
「君のお家か、泊まってるホテルに帰るのなら車で送るよ」と聞いたのですが、少女は
「ううん、大丈夫!だって私はここに泊まってるんだもの」と答えたのです。
「なんだ、そうか……え?」
自分は一瞬納得しかかったのですが、旧三笠ホテルの営業は何十年も前に終了し今は保存・公開されているだけ。
「え?だってここには宿泊出来ないんじゃ……」
そう言いながら、カメラに向けていた視線を上げるともうそこに少女の姿は無く、薄い闇に包まれつつある窓の外が見えるだけでした。

撮影旅行を終え、家に帰りいつものラボへとフィルムを持ち込み馴染みのスタッフに少女を撮ったフィルムを渡しながら
「このフィルムには、もしかしたら妙なものが写っているかも知れないけど、とりあえずそのまま全て現像してくれ」
と依頼し、出来上がるのを待ちました。
二日後、スリーブと呼ばれる巻物の様になったプリントとポジフィルムを受け取りすぐに写真を確認すると……
二十枚ほども撮ったはずの少女の写真には、ただ旧三笠ホテルの部屋や廊下、暖炉だけがピンボケ気味に写っているだけ。
「珍しいですね、風熊さんがこんなにピントを外すなんて」
笑いながら言うスタッフに「ま、たまにはね」と答え代金を支払いつつ、
なるほど、写るだけじゃなくて写らないってパターンもあるのか……と妙な感心をしてしまったのでした。

以来、旧三笠ホテルに訪れていませんが、近い内に、あの時代から劇的に性能の上がったデジタルカメラ・ニコンD3xと
あの時少女を撮った祖父の形見のフィルムカメラ・ニコンFを持って行って見ようかと思っています。
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Jさん、更新お疲れさまです。
風邪が治ったようで何よりです。でも今度は奥様が交代とは;;お大事なさってください。

実は自分もJさんと同じ時期に風邪をひいてしまい、毎晩咳がとまらずひどい目にあった・・・
そんな話はさておき、カメラ、いい趣味ですね!自分は一眼はもって無いですが、コンタックスのG1に一目惚れして衝動買いし、デジタルカメラが台頭してくるまではメインで使用していました。プラナー、いいレンズですよね。明るいし、ボケ味も切れもある。
あとはビオゴン、これも空の青さとかがすごく鮮明に出て感動した覚えがあります。もう一個ポートレート用にゾナーも持っているんですが、こっちはほとんど出番がなかったなぁ。これからは子供を撮るのに使ってみようかと思います(でもデジタルが便利なんでついついそっちに・・いずれデジイチも欲しいし・・・)

さて、今回のお話ですが、読んだあとなんとなく『星の時計のLiddell』を思い浮かべました。
風熊さんのお話、何気にロマンチックというか、少し物悲しいけれど、気持ちが暖かくなるお話しが多いですね。今後も楽しみにしております。

Re: タイトルなし

min様、本当にお久し振りです。
そして、多くのコメント及びメッセージを頂いたのにお返し出来なかった事をお詫び致します。
お風邪の方は大丈夫でしょうか?
雅も酷い風邪でしたがそこはさすがの若さか、四日程寝込みましたがケロっと直ってしまいました。
自分は未だ本調子ではなく、なんとなく引き摺っております。
長らくの休止を置いて、なんとか復活できたこのブログですが、皆様の暖かいお声と励ましに本当に勇気付けられ、支えられて来ました。
メンバー内でも色々とあり、去る者も居ました。
しかし、風熊を始めとする心強い面子が残ってくれたので、これもまた必然だったのかとも思えます。
お子様、奥様もご健勝な様で何よりです。
自分の子供が生まれてみて、こんなに可愛く愛おしいものだと驚いています。
デジタル一眼レフも手に入れた事だし、早速バシャバシャと撮りまくっています。
また一段落付きましたらメッセージさせて頂きます。
min様とご家族様のご健康を夫婦揃ってお祈りしております。

管理人”J”

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