現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第十弐夜 畦道の稲荷様 11/24


今回は、2ちゃんねるの「寺社にまつわるオカルト話」スレに掲載された宮大工氏のお話であり、ほのぼのとした心温まるお話。
失われつつある日本の原風景が浮かんでくるようである。
この話には可愛らしい田舎のおばあちゃんが出てくる。
御年寄は国の宝であり、大切にしていかねばならないと自分は思うが、我が日本の福祉の現状は惨憺たる有様で、政治屋どもと一部の金満家のみが恩恵を受ける国となってしまっている。
先日、愛知県岡崎市で69歳の女性ホームレスが、中学生くらいの若い男数名のグループに激しい暴行を受け殺害されたと言うニュースを見て非常に衝撃を受けた。弱く可哀想な自分達の祖母ほどの年齢の女性を集団で暴行し惨殺してしまうとは...もはやこの国の未来など、無いも同然なのかもしれない...。

嫌な現実を見せられているが、せめてほのぼのとしたお話をお楽しみ頂こう...
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

晩秋の頃。

山奥の村の畑の畦に建つ社の建替えを請け負った。
親方は他の大きな現場で忙しく、他の弟子も親方の手伝いで手が離せない。
結局、俺はその仕事を一人で行うように指示された。
その社は寺社のような大掛かりな建物ではなく、こぢんまりとした
人一人が入るのがやっとの大きさで、中に親子の狐の石像が祭られている社だ。
一応稲荷と言えるが、地元の年寄りが掃除をする位の土着の社神である。
良く手入れはされているものの、ここ何十年以上も手が入っておらず痛みは激しい。
そこで、近所の農家のお年寄りがお金を出し合って建替える事にしたのだ。

小さいと言っても建替えとなればまとまったお金は要る。
農家のお年寄りが出せる精一杯の額だろうが、その額は材料代にも満たない額。
しかし親方は、「ようがす。これでやりましょう。」と引き受けた。
馴染みの稲荷神社の神主さんにお願いし、祈祷をして貰った翌日。
車に道具と荷物を積み、現場へと向かう。
お社の前でお祈りをしてから社の中に入ってみると、仔狐を背中に乗せ、ちょこんと座っている可愛らしい親子の狐像が鎮座していた。
手を合わせ、「お狐様、しばらく仮住まいに移って下さいませ」とお願いし、
弟弟子と一緒に丁寧に拭き上げ、そっと運び出す。
前もって造ってあるミニ社を畦道の片隅に置き、そっと親子狐様を安置した。

翌日からは俺一人で仕事に向かう。お社を丁寧に解体し、使える材料を選り分ける。
昼飯は近所のおばあちゃんが交代で弁当を持ってきてくれる。
昔ながらの田舎弁当が嬉しい。
十時と三時には漬物でお茶だ。ほっと一息つく、至福の時である。
ある日のお茶の時間、一人のおばあちゃんが「○○ちゃん、わしらの出したおぜぜじゃあホントは足らんのじゃろう」と言って来た。
「そんことは気にしなくて良いんですよ。親方がやる、と決めたんだから問題ないです」
「すまんのう、ただ働きみたいな事させちまって…」
「俺達は、ただ金の為にこの仕事してるんじゃ有りませんから心配しないで下さいね。」
おばあちゃん達は涙ぐみながら、「あんがとね、あんがとね」と繰り返した。

そんな経緯もあり、俺の仕事に更に気合が入った。
金や名誉より、人や神様仏様との触れ合いや心の繋がりこそが
この仕事の醍醐味なんだと改めて感じた。
そして、そろそろ初雪が来るだろうとおばあちゃんたちが話す中、お社は完成した。
その夜親方に完成報告をし、翌日同行して確認して貰える様お願いした。

翌朝起きると、とうとう降りて来た初雪で家の周りは一面の銀世界。
「ホントにギリギリだったな…」と呟き仕事場に向かう。
すると、親方が玄関の前にしゃがみ込んで首を傾げている。
「おはようございます。玄関先でしゃがみ込んでどうしたんですか」
「おう、おはよう。○○、こりゃなんだと思う?」
サクサクと雪を踏みしめながら玄関に向かう。
すると、親方の前には幅広の笹の葉に乗った古銭がじゃらっと置いてある。

「なんですか、こりゃ?」「わかんねえ。朝起きたら有ったんだ。」
ふと周りを見回すと、獣の足跡が大小二つ、雪の上についている。
俺ははっとして、その足跡を追ってみると、お社の有る村の方から続いている。
「親方、この足跡見てください。」
足跡を見て、親方がはっとした顔をしてから顔を綻ばせた。
「おう、なるほどなぁ...義理堅い稲荷様だなぁ。こんなに貰っちゃあ、これ以上頂くワケにゃいかねえな。」
親方は俺の顔を見て、にやっと笑う。「さ。行くべか!」「はい!」
俺達は車に乗り込むと、小さな足跡を追うように車を走らせた。
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相変わらず素敵なお話です。
気持ちが子供時代にもどれるような気がします。

僕が子供の頃には田んぼや畑に必ず道祖神様が祭られ
川べりや橋のたもとには水神様が祭られてました。
今や野の神様もいなくなってしまって悲しいかぎりです。
日本人は八百万の神々様に見守られて命を全うしてきたとゆうのに・・・
でも、少しずつ日本人が日本の心を見直そうという機会が
増えてきたようにも思います。
経済の成長期が終わりこれからは、文化や精神を尊ぶ時代が
復活してほしいと思います。

♪村の鎮守の神様の~今日は目出度いお祭り日~♪
この気持ちを大事していきたいと思います。
屋台で食べる焼きとうもろこしはなんであんなにうまいのか(笑)

ここの管理人は某半島人ですか?
カッコ付けたつもりかも知れないが、一部のキチガイの犯行を全体のように書き
国の未来を絶望視するのは如何なものか
特にはじめに本編の体験談と関係のないことを長々書くのも個人的にはいただけない

某半島人てどういう意味でしょうか?
お隣の韓国の事でしょうか?
あなたこそ、一部の行為を全体のように書いてませんか?
韓国人でもいい人はいくらでもいます。
矛盾されてるようなので、一筆書かせていただきました。

ねねたん様
いつもご愛読ありがとうございます。
宮大工氏のお話は、自分もいつも泣かされております。
こころの底から暖かいものが溢れてくるような、そして本来の日本という国が持つ美しさ・優しさを感じます。この国は世界で最も素晴らしい国だと確信しているので、必ず本当の美しい国となれると信じております。

どかん丸様
ようこそいらっしゃいました。
自分の文章にて不快を感じられた事、お詫びいたします。
しかし、現在わが国では日常的に耳を疑うような凄惨な事件が起きております。今回のホームレスのおばあさんを惨殺した少年たちだけでなく、子殺し、親殺しなどが多発するこの国はまっとうな方向に向かっているといえるでしょうか?今こそ、目を逸らすことなくこういった問題に正面から取り組んで行きたいものですね。

takataka様、ようこそいらっしゃいました。
貴方様の言われるとおり、ほんの一部の心無い者の愚行を以ってして大勢を判断してしまうのは非常に狭量で危険な事です。
そういった事を避け、慎重に、しかし大胆に己の意思を定めて生きたいですね。

おはようございます。

私は愛知県岡崎市に住んでいます。
このブログは何度も読み返しているのですが、岡崎市の事件を前書きされてることに初めて気付きました。
とても悲しいニュースだったことを今でも鮮明に思い出します。
この世の中が平和になることを心から願って止みません。

本文と関係ないコメント申し訳ありませんでした○┓ペコリ

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