現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

スポンサーサイト --/--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第九十九夜 化身 中 04/05

そろそろ地域によっては春もたけなわ、といった季節であるので期間限定ではあるが本ページも春めいた風情としてみた。
いつまでかはまだ未定だが、自分の地域の桜が散る位まではこのままで行く積りだ。
見辛かったりするようだったら、コメントにて指摘頂ければ対処させて頂こうと思う。

先月の追い込みのおかげで仕事に余裕が出来たので、社長が明後日から週末まで代休を出してくれた。
体の疲れは先週末の三連休で取れているので、雅や子供達と過ごそうと思ったら、義母の優子さんが
「子供達の面倒は見るから、一泊くらいで温泉でも行ってらっしゃい」
と提案してくれた.
せっかくのお言葉だから甘えようかと、さっそくいくつかの温泉地を候補として雅と検討に入ったが、
いくら面倒を見てもらえると言っても乳飲み子二人を遺していくのは気が引けてしまい、
結局半日くらいで近場の日帰り温泉に行って食事をしてくる事にした。
あとの連休は、盛りとばかりに咲き誇る菜の花や梅を見つつ散歩するくらいに止めようかと思う。
そのうち、子供達が動けるようになった暁には諏訪大社や伊勢神宮にも詣でたいと思っている。
そう、なにより伊勢神宮には早い時期に沙織を連れて行かねばならないと、宮大工氏や義父母と相談している。
だが焦らずに落ち着いてその時を待とうと思う。

それでは「化身」中編をお聞き頂こう……

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~「おっぱい、大きいですね」
風熊の放ったその言葉により、その場の空気、いや時間までも凍り付いたかと錯覚をおこした自分だったが、
「ふ、ふふ、あははは!」
美女が手の甲を艶かしい唇に当てつつ上げ始めた艶っぽい笑い声で我に返り全身からどっと冷や汗が噴出した。
「うふふ、ああおかしい……私の乳房、そんなに大きいかしら……?」
ひとしきり笑った美女が切れ長の瞳を流しつつ風熊に問うと、
「ええ、とても豊かな……恵みのおっぱいですね」
風熊がまたしても不埒な事を少し震える声で発した。

……ん?風熊の声が震えている……?

そのなんとも言えない違和感に風熊の顔に視線を走らせると、口走った言葉と正反対の真っ青な顔色で冷や汗を流している。
と同時に、宮大工氏の表情もまたいつもとは違う厳しいものである事に気付く。
一瞬、風熊の度重なるセクハラ発言に立腹しているのかとも思ったがそんな単純な雰囲気ではないのは明らかだ。
と、いままでニコニコと微笑んでいた少女がすっと笑みを収め
「***、止めなさい。その方を誘ってはダメよ」
と美女に向かって厳しい声を上げた。
***の部分は美女の名前だが、ここでは伏せさせて頂く。
「ん……でも、美味しそうなのよね」
少女の声に応えながら、美女が再び風熊を見つめつつチロリと出した舌で唇を舐める。
その仕草は、まるで獲物を捉えた白蛇の様に妖しく危険に見え、自分は身震いしてしまった。
次の瞬間、風熊の膝がガクリ、と揺れ前のめりに倒れ込み掛かった。
「む」
だが素早く伸ばされた宮大工氏の手に腕を掴まれ、風熊は倒れ臥す事無くたたらを踏み……

「うわ!?」「あら」

宮大工氏の左に位置していた風熊は右手を宮大工氏に掴まれ半回転するようにたたらを踏んだ結果、
まるで狙ったかのごとく美女の豊かな谷間へとその顔を突っ込んで停止した。
「んふ、いらっしゃい」
だが美女は嫌がるどころかにんまりと妖艶な笑みを浮かべ、愛おしそうに風熊の頭を抱きしめる。
「く!?」
と、その瞬間風熊の右手を掴んでいた宮大工氏の左手が何かに弾かれた様に風熊から離れ、
風熊は完全に美女の腕の中に抱かれる形となってしまった。
「***!」
少女が再び厳しい声を上げ、美女を睨み付けたが
「もう収まらないわぁ……連れて還りましょう」
美女は知らん顔で微笑みながら風熊の顔を上げさせ、背中に腕を回して抱き締めた。
「もう……本当に貴女は……」
少女が諦めた様に溜息をつき、
「ごめんなさいね。でも、彼にとっても悪い事では無いから」
と困ったような苦笑を浮かべて自分達に言い掛けた時、
「冗談では有りません。彼を還して下さい」
まるで刃の様に鋭い言葉を宮大工氏が言い放った。
自分は目の前で起こっている異常な事態に戸惑い、うろたえながら風熊の顔を見てみたが、
魂を抜かれてしまったかの如きうつろな表情で美女に抱きすくめられている。
「まあ、自分はあの方を娶っておいて、私の邪魔をすると言うの?」
だが、美女が笑いながら放ったその言葉を聴いた瞬間、両足が恐怖の余りガクガクと震え出すのを感じ戦慄した……

スポンサーサイト

羨ましいような、怖いようなw

女性は怖いですね~
沙織さんも・・・

こっちはなんとか生きてますよ。
片翼飛行というところでしょうか。
なかなか物事は上向きになりませんね。
人並みの幸せも憧れた時期もありましたが
人生色々ですね(苦笑)

その後が 気になります~!楽しみにしております

初めてコメントさせて頂きます。

次回はいよいよ百夜目ですね。
以前、百夜を過ぎた辺りで書籍化するかも、と仰られていたと思いますので、そろそろ何か発表などあったりするのかな~、などと期待しております。

ねねたん様
あの時はひたすら怖かったんですが、今思えば確かに羨ましかった様な……
それはそれは見事な胸でしたからね。
風熊も「まるで極上のプディングみたいだった」等と意味不明なことをうっとりと口走って沙織様に〆られていましたw
それはともかく、人生万事塞翁が馬、お互い気楽にボチボチと生きて行きましょう。

ままん様
コメントありがとうございます。
「化身」いかがでしたでしょうか?
タイトルの「化身」については少々捻った付け方にしてありますのでその辺りもご想像頂けると幸いです。
これからもよろしくお願い致します。

無糖様
ご愛読ありがとうございます。
書籍化に関しては徐々にですが前向きに検討中です。
また動きが有りましたらお知らせしますので、よろしくお願い致します。

コメントの投稿





管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kangenpatsu.blog83.fc2.com/tb.php/131-fcb44c19

 | HOME | 

プロフィール

管理人 ”J”

Author:管理人 ”J”

ようこそ、
現代不思議忌憚異聞録へ。

貴方のお時間を少々、
拝借いたしたく...


管理人代理へのメールはこちらへ...
syogo-hazawa@mail.goo.ne.jp

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

カウンター

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

アクセスランキング


FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。