現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第百五夜 少女 その5 04/13

こんばんは、管理人”J”です。

閲覧とコメント、ありがとうございます。
圧倒いう間に桜の季節も過ぎ去ろうとしていますね。
今年は妙に短かった、と思いませんか?
こんなところにも、現世の綻び顔を覗かせているのかもしれません。

それでは、続きをお届けしましょう……



「うちの零なんかどうだい?」

零ちゃんの母である珠江さんが放った言葉に、風熊の思考は完全停止した……
と思いきや、そこはあの風熊である。
「冗談はよしこちゃんですよ、お母さん。俺の嫁には、ちっとばかり乳が足りません!」
そう、デカい声で言い切った後、がっはっは、と大笑いした。


「いや、あの時に横目でちらっとだけ見えた零ちゃんの目は、今思い返しても冷や汗が出る……」
風熊は、後に青い顔でそう語った。



「そうかね……まあ確かに零の乳は貧しいからねぇ……」
風熊の、冗談とも本気とも解りかねる暴言に、珠江さんがため息を吐きつつ落胆の声を出す。
「はっはっは! フラれてしまったな、零! なあに、気にするな! 女の価値は乳じゃあない!
 まだまだ人生は長いんだ、 そのうちお前にも気になる男性が現れるだろうし、
 お前を気に入る危篤な男性も現れるとも!」
すかさず、美央さんが巨大な胸を揺らして笑いながらフォローになっていないフォローを入れる。
「……別に、私には必要ないから」
零ちゃんは無感情にそういうと、カッカッカと丼ご飯を掻き込んで
「頂きました。ちょっと部屋で眠るから」
そう言い捨てると、食器を洗ってトタトタと階段を上って二階の自室へと引っ込んでしまった。

食卓に一瞬の静寂が舞い降りる。だが、すぐに美央さんがそれを破った。
「なあ、旦那。零の事をどう思う?」
「は? いやだから、乳が足りないから俺の嫁には」
「違う! 零は一体何者だと思う? 私の姪とか、姉さんの娘とかの一般的な事じゃなく、
 『あの娘は一体何者』だと旦那は感じた?」
切れ長の瞳を風熊に向け、美央さんは一言ずつ確かめるように発音し、誰何してきた。
その瞳には、複雑な感情を込めた色が揺れていた。
「……人じゃない、と思う。いや、確かに人なんだが、それは表層的な……なんというか、
 仮初めの姿であり、本来は人ならざるモノ……だと俺は感じた」
美央さんの真摯な瞳を正面から見返して風熊はそう答える
それは、最初に零ちゃんに逢った時から、今も変わることなく感じ続けている直観的なものだ。
「そうか……」
美央さんは風熊の答えを聞くと、安堵したようにも、落胆したようにも見える様子で頷いた。

「風熊さんは、零みたいな人に逢った事があるようだね」

と、お茶を飲みつつ黙って二人のやり取りを見ていた珠江さんが静かに聞いて来た。
「ええ、有ります」
風熊は短く答える。
「その人は、どんな人だったかね?」
「……」
風熊は、一体なんと答えようかと迷いを見せた後、少し考えてからこう答えた。
「一言でいえば、神が現世に降りて来た女性、ですかね」
「へえ……」
「ほう……」
風熊の言葉に、珠江さんと美央さんが同時に声を上げた。






今夜はこの辺で。
また、近日中に続きをお届けしましょう……
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>「冗談はよしこちゃんですよ、お母さん。俺の嫁には、ちっとばかり乳が足りません!」
⇒容姿に関わるジョークは、その場しのぎや苦し紛れの弁解でも言っちゃらめぇえええ!!(>ω<;)ノ<キケンガアブナイヨ!

更新されてて嬉しい限りです!続き楽しみにしてます!

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