現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第百五夜 少女 その6 05/20

お待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。
ゴールデンウィークに、宮大工氏とお子さんたちに逢うため十日間ほど
日本を留守にしたツケで、休み明けはとんでもない状況に追い込まれていました。
皆様はどんな連休を過ごされたのでしょうか?

それでは、お話の続きをお届けしましょう。


「神様、ね。その女性は今はどうしているのだ?」
すう、と瞳を細めた美央さんは、何かを確かめるかのように誰何する。
「今は、本来おわすべき場所へと還りましたよ。
 でも、現世に忘れ形見……なんて言うべきじゃないな。
 現世に、大きな希望を残して行ってくれました」

風熊の言葉に、美央さんは黙って瞳を閉じた。

「そうかね。それは良かったねぇ」
少しの沈黙の後、珠江さんがお茶を一口含んでから、
不思議な微笑みで独り言のようにつぶやく。
その表情は、まるで愛らしい童女のようで、風熊は一瞬見惚れてしまった。
再び、沈黙が部屋を包む。
風熊もしばらくは黙ってお茶を飲んでいたが、少し考えてから口を開いた。

「で、零ちゃんは何、なんですか?」

傍で聞いていれば、ある意味とんでもなく失礼な質問である。
だが、珠江さんも美央さんも失礼と取ることなどなく、顔を見合わせてから
交互にぽつぽつと語り始めた。

「姉さんが零を身籠ったのが解ってから、二か月くらいだったか」
「そうだねぇ、確かまだストーブを仕舞ってなかったからねぇ」
「私と姉さんの夢枕に、とある神様が立った」
「あの時は私の具合が悪くて、美央に同じ部屋で寝てもらってたんだよ」
「神様、と言ってもな、あまりにもハッキリとしすぎてたので
 私は泥棒か何かが侵入してきたのかと思ってな、用心のために
 部屋に置いておいた木刀で殴りかかったんだ」

あっはっは! と豪快に笑う美央さんを観て、風熊は
(この人……乳と筋肉に脳みそ持ってかれたんじゃねーのか?)
と声に出さずに呟いたそうな。
ちなみに美央さんは古流剣術と居合を嗜んでいて、かなりの高位段者であるらしい。

「だがな、木刀が肩口に届いたと思った瞬間、パキャン! と澄んだ音を立てて砕けてしまった」
「私も美央も、何が起こったのかさっぱりで呆けちまったねぇ」

そして、呆ける二人の前に立ったのは、零ちゃんの家から百キロほど離れた、本家の神社で奉っている主祭神。
もちろん、珠江さんも美央さんも初めて視たのだが、二人とも瞬間的にその女神様だと理解したそうな。






続きはまた、今週末くらいにお届けしましょう……
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宮大工さんのところへいらっしゃってたんですか!いいなぁ。
お元気でいらっしゃいましたか?
ところで話しの続きが読めて嬉しいです。今夜は会社で一夜を明かす予定なのですが、お陰様で気分転換が出来ました。この後も続きを楽しみにしています。

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