現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第百六夜 少女 その7 07/06

こんばんは、管理人”J”です。
コメントなどにてご質問頂くことが多い「沙織様のその後」
それは明言するのを避けさせていただきます。
お話をじっくりと、かみ砕いて読んで頂ければおそらくお解りになるかと。
どうぞ、ご理解のほどを……

さて、大変お待たせして申し訳有りませんでした。
それでは、お話の続きをお届しましょう……


「で、どうなったんですか?」
風熊は、なぜか背中に伝わる汗を感じながらそう尋ねた。

「い、いや」
「べ、別に」

だが、二人の女性の口からは、あまりにも拍子抜けな言葉が吐き出された。
「はあっ!?」
思わずズッコケそうになった風熊が大声を上げる。
「さて、洗い物をしないと」
「私も、仕事の書類をまとめないと」
だが、そんな風熊の様子に目もくれず、二人はさっさと席からち上がった。
「ちょ、ちょっと待って下さいよ! その女神様はお二人に何を伝えに出て来たんですか!?」
風熊もそう叫びながら立ち上がり、去ろうとする二人を留めようとした。が、
珠江さんは食器を抱えているので、下手に止めて食器を落としでもしたら大惨事だ。
そこで、風熊は後ろを向いた美央さんの肩に手を掛け、半ば無理やり振り向かせた。
「はは、中々強引だな、旦那。か弱い女性はもっと丁重に扱うものだと思うが」

何言ってやがるこの乳武道め、と内心でごちた風熊だが、

「それは謝罪する、が、あんな生殺しで放っておかれちゃ堪らんわ!
 で、その女神様は何を伝えに出て来たんですか? 
 俺が思うに、零ちゃんの正体を伝えに来たんでしょう?」
風熊の言葉に、美央さんの瞳がバツ悪げにそっぽを向く。
「零の正体? 何の事だか解らんが」
「零ちゃんの正体……いや、正体って言い方は適切じゃないかもしれない。
 だが、彼女はただの娘なんかじゃあないのは間違いない」
「うむ、普通の娘の十倍は飯と酒を喰らう」
「違う違う! そうじゃない! 零ちゃんは恐らく、何らかの意図を持って現世に顕れた……!」

「人間ですが、なにか?」

風熊が叫びかけた時、いつの間にか真後ろに立っていた零ちゃんが氷点下の声で呟いた。

「げえっ!?」
一切の気配を感じさせず、いつの間にか二階から降りて来ていた零ちゃんを見てさすがの風熊も肝を潰して悲鳴を上げた。
「なんですか、化け物でも見たような声を上げて。本当に失礼ですね風熊さんは」
上目使いにじっと風熊を睨んだ零ちゃんは、ピンク色に兔のイラストが入った可愛らしい部屋着を着ていた。
「い、いやだって、全く気配も感じなかったから……」
しどろもどろに言い訳する風熊から視線をついと外し、今度は美央さんにそれを向ける。
「ははは、零は何を着ても似合うなあ!」
と、常時強気な美央さんが、少々怯んだような声で後ずさりし、風熊の手を肩から払いのけその場を去ろうとした。

「叔母さん?」

「ひゃい!」
だが、零ちゃんに呼び止められ、直立不動で固まってしまう。

「勝 手 に 伝 え る の は ダ メ で す よ ?」

美央さんの背中に向けて、とても優しげな声で、一言一言ハッキリと区切るように、零ちゃんが言った。

「わ、解っている! 大丈夫だ、問題ない!」
「ならば良いです。お仕事頑張って下さい」
零ちゃんの言葉を聞いた美央さんはふにゃあ、と脱力したようにその場にへたり込み、
はあはあと荒い息を吐いて肩を上下させた。
「美央さん、大丈夫か?」
その様子に驚いた風熊は、美央さんに肩を貸してやる。と、
「あ、ああ……ありがとう」
勝気な切れ長の瞳にうっすらと涙を浮かべた美央さんが、殊勝に礼を言った。

「お母さん、ちょっと」

風熊が、美央さんから漂うジャスミンの香りと、自分の胸にあたる巨大な乳房の感触に気を取られていると、
零ちゃんが台所の珠江さんに声を掛けつつ歩いて行く。
その小さく華奢なピンク色の背中から、風熊の野生のカンが得も言われぬ「何か」を感じ取ったのだろうか。

「あ、あれ?」

風熊は美央さんに肩を貸したまま唐突に脱力してしまい、へなへなとその場に座り込んでしまったそうな。

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沙織様のその後ですがお亡くなりになられたしたということじゃないでしょうか
あっているようならこのコメントを管理者のみ閲覧できますの状態で放置をお願いします

最近の沙織様の(神界からの)コメントはなにか有りますか?
あと風熊さんの婚約者は??涙ちゃんじゃないですよね?

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