現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第百七夜 少女 その八 09/28

自分の周辺がゴタつき、お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。
一週間遅れとなってしまいましたが、更新させて頂きます。

ところで、木曽・御嶽山の噴火……
この時、風熊は軽井沢にて婚約者と過ごしていたのですが、
報道を見て二人が愕然としていたところに突然零ちゃんがふらり、と現れて

「御嶽の山に、登ってはいけないモノが登ってしまったようです」

とだけ言って、再びふらりと姿を消してしまったと。

彼女の言う「モノ」とは一体なんなのでしょうか……?

それでは百七夜、お届しましょう……


そんなこんなで奇妙な少女と知り合った風熊は、さっそく我々に報告してきた。
久しぶりに東京で何人かが集まり、酒を酌み交わしつつ零ちゃんの話を聞いた自分は
「なあ、それってやっぱり沙織様的な存在なんじゃないのか?」
と口にした。

「ああ、俺もそう思うんだが……」
だが、風熊は自分の言葉を肯定しきらず、微妙に言葉を濁した。

「なんだよ、はっきりしないな」
「いや、間違いなく神掛かった存在だとは思うんだが、
 なんというか浮世離れし過ぎなんだよ、あの娘は」
「そりゃ、元が元なんだだから浮き世から離れもするだろ」
「ちがう、そうじゃなくてな……なんというか、この世に在るのは間違いないんだが、
 半分あっちに踏み込んでいるというか、なんというか……」
「なんだそりゃ?」

単純明快豪快を身上とする風熊がこんな風にはっきりしないのは珍しい。
と、山男がポツリ、と独り言のように呟いた。

「……位が高い方なんじゃないか?」
「位?」
言葉の意味がつかめず、間抜け顔を晒して聞き返す。
「ああ、神々の世界にどんな序列が有るか、いやそんなものが有るかどうかすら知らんが、
 人間でもあるだろう? 育ちの良い……俗にいえば高貴な生まれの人物とかが、
 良い意味で世間を知らないって事が。浮世離れという言葉には、そういった意味もあるだろう」
珍しく、饒舌に語る山男。
「……まあ、確かに」
自分が納得したようなしないような、微妙な気分で頷いたとき。

「ああ、それだ! 零ちゃんから感じるのはまさにそれなんだ!」

せまい焼き鳥屋の中に響き渡る声で、風熊が叫んだ。
「うわ、びっくりした! 突然デカい声で叫ぶなよ!」
「あ、すまん。だが、俺は得心したよ。彼女から感じるのはそれだ。
 人としての零ちゃんは、別に高貴でもなんでもないごく普通の生まれだ。
 彼女の実家は大神社の分家と言っても、高貴とかとはほぼ無縁の素朴な農家だ。
 だが、彼女から感じるのは生まれとか家柄とかを超越した何か、なんだよ」
熱っぽく語る風熊に呆気に取られる我々だが、風熊は独りでふむ、ほうと感心している。
「これで、ちょっと零ちゃんを攻める糸口が出来た。ようし、さっそく明日から行ってくるか」
そして、なにやら穏やかでないセリフを吐きだした。
「おいおい、攻めるってなんだよ」
「何をするつもりだか知らんが、あまりにも失礼なことをすると洒落にならなくなるかもしれんぞ?」
風熊の様子に、さすがの山男も少々あわてている。
彼の言葉が火をつけたようなものだから、それも当然だろう。
「なあに、大丈夫! 俺はこのままじゃすっきりしないんだよ。零ちゃんがいったい何者なのか……
 それを知らなきゃ死んでも死にきれん。絶対彼女を丸裸にしてやる!」
「ちょ、おま!? 何言ってんだ!?」
「気でも違ったか、おのれは!!」
「女の子を丸裸とか、信じらんない!」
「変態! 変態! 変態!!」

もちろん、風熊はそう言ったつもりでいったのではないのだが……

女性メンバーもいた為、焼き鳥屋店内は阿鼻叫喚と化したのだった。

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はじめてコメントします。

零さんの正体がすごい気になります。

「登ってはいけないモノ」も気になります。

次回をすごく楽しみにしております。

FFWPUインターナショナル本部(統一教会米国本部)から色々な教会員へ御嶽山親睦登山中に犠牲になった教会員4名にからんでの祈祷要請が出ているそうです。

↑ ほぅ...

私もネットで宗教団体の方々が登山していたと書かれてたので、再度お話を読み直させていただきました。

山を治める存在が、「我らの神以外に神は無し」という考えを持った方々が自らの膝下に来て、何かしらの無礼に当てはまる事をしてしまおうとした、或いはしてしまったのであんな事になってしまったのでしょうか?

その方々が命を落とされたのも悲しい事ではありますが、それ以上にその方々とは関わりのなかった方々まで巻き込まれてしまっているとしたら、何と言葉にしていいのか分かりません…。

以前より拝見しておりました。
私は陰陽を観る事、低俗の朱を祓う生業としているので、こちらのお話は興味深くおもっております。
信心については他宗派の方が神域を訪れたとしても何も影響が出るはずがありません。過去、キリスト教など様々な信心を持つ方が登られていると思いますし。
個人的な意見としてですが。

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