現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第二十五夜 ダンス ウィズ ドルフィンズ 12/17


今夜は、久しぶりに帰ってきた"北斗"の話...
昨日海外から帰国した彼は、真っ黒に日焼けして人種不明となっていた。彼は人懐っこく明るい性格なので誰とでも打ち解けてしまうが、それは人間に限らないらしい...。
底抜けに明るい彼の前には、動物たちも不思議と心を開く。

昨夜は自分の部屋に泊まり、先ほど自分が預かっていたホンダ・スーパーカブ70に乗って実家へと向かった。
これから四月頃まではどこかでバイトか季節労働でもして資金を追加し、桜を見てから今度はアフリカ大陸へ走りに行く積りらしい...
年末には親友である風熊と飲んだ呉れるとか...

それでは、彼が聞かせてくれた話の中からまず一つ、お楽しみ頂こう...
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


たまには海にでも浮かぼうかと思いフィジーへとやってきた。
常夏の天国に来たからには難しい事を考えずに遊ぶ!と決め、世界で最も美しい海と言われるヤサワ諸島へ移動。
インドで覚えたヒンドゥー語が通用するのがありがたい。
まずは安宿を探し、チェックインしてから海へと躍り出た。

まさに名の通りの「フィジーブルー」の海。そして、足に心地よいきめ細かな白い砂浜。そして、美女美女美女!
人種の坩堝であるフィジーには混血が多く、そして混血女性(男性もだが)には美形でナイスバディが非常に多い。
鼻の下を伸ばしながら泳ぎ、そして砂浜で昼寝しているとこのまま死んでしまっても良い気がしてくる。なるほど、だから天国に一番近い場所なのだなと妙な感心をしながら浜辺の店のおねえちゃんと話をしていると、たどたどしい英語で話しかけてきた若者のグループが居た。

彼らは日本人観光客で、俺がおねえちゃんと会話してる時に飛ばした「ガチョーン」を聞いて話しかけてきたそうだ。
大学生の卒業前記念旅行だと言う事で、三組のカップル。
彼らはこれからイルカウォッチングをしたいのだが、普通の観光客向けのものではなく出来れば近付いて触れるくらいのヤツが良いとの事。
そこで、地元住民に頼み込んで船を出してもらおうとしたが彼らの英語では中々意思疎通が出来ず困っていたらしい。
もし俺が交渉してくれるなら、その費用とディナーを奢ってくれると言うので早速お店のおねえちゃんに聞いてみると彼女の彼氏の親父さんが船を出してくれる事になり、一時間後にはイルカとご対面していた。

きゃあゃあ騒ぐ女の子達。いや、男も騒いでいる。俺は親父さんと話していたが、船のヘリに腰掛けていたら突然後ろから頭を掴まれて海に落ちてしまった。
何がなんだか解らないままガボガボともがく俺の股下に滑らかな感触が有り、俺は次の瞬間今度は空中へと飛び出していた。
船の上には驚いている皆の顔。何故か親父さんだけが大口を空けて笑っている。そしてまた海の中へ突入。俺は咄嗟に目の前にある平べったい物を掴んだ。それは、イルカの背鰭だった。

すーっと海面が見え、俺は一頭のイルカの背に乗った状態で海面へ浮上した。学生たちがカメラで俺とイルカをバシャバシャ撮っている。
イルカは俺を乗せたまま船へ近付いた。
「すげぇ!イルカに乗った少年だ!」「カワイイ~!」「良いな~!あたしも乗りた~い!」皆大騒ぎだ。
親父さんが笑いながら「腰掛けてたアンタの頭をそいつが咥えて海に引き込んだのさ。その後、背中にアンタ乗せて大ジャンプだよ。いやあ、面白い物を見せてもらった。アンタはそいつらに気に入られたようだよ」よく見ると、周りに数頭のイルカが集まってきている。
俺は親父さんから水中眼鏡とシュノーケルを受け取り、装着するとイルカに声を掛け、軽く背中を叩いてみた。
「もういっちょいってみようか!」
イルカは勢い良く潮を吹くと、猛スピードで泳ぎ出した。俺は背鰭に捕まり身を屈める。一瞬、視界が海中に没し、蒼い世界に包まれる。次の瞬間空中に躍り出て、視界は青い世界に包まれた。廻りには一斉にジャンプしたほかのイルカが見える。その時、俺もイルカになったような気がした。

結局、俺はその親父さんの所で店を手伝ったりしながら居候し、例のイルカたちともちょくちょく遊んだ。俺を気に入ったのは一頭の若いメスで、俺は彼女をアルフィンと名付けた。俺が島を離れる前日にお別れに行った時には、彼女は寂しそうに俺にキスをしてくれ、なんとなく意思の疎通さえ出来たような気がした。
また、近い内に彼女に逢う為にフィジーに行く積りだが、それまでに彼女に恋人(イルカ)が出来てしまうのではないかとヘンな心配までしている。

結局、人間の女の子とは殆ど仲良くなれなかったのはアルフィンに夢中だったからだろう、きっと。
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はじめまして

はじめまして、いつも興味深く、お話を拝見させていただいております。
怖い、というよりもどこかホッとするような、心が温かくなるような、
奇譚、怪談ばかりで(もちろん例外もありますが…^^;)
拝見していてとても楽しいです。
今回のイルカのお話もとても素敵でした。
こんなことが、本当にあるだなんて…
イルカは人間に近い知能や感情を持っていると聞きますが、
きっと北斗さんの人柄を一目で見抜いたのでしょうね。
イルカの背に乗るなんて夢のようです。羨ましい。

実は私も奇譚を収集したブログを運営しておりまして、
僭越ながら拙宅からリンクを貼らせて頂きました。
お許し頂ければ幸いです。

では、これからも少し怖い、けれど素敵なお話を楽しみにしております。
失礼致しました。

追伸・オオカミ様のお話、とっても続きが気になります…

妃蝶様

ようこそいらっしゃいました。
暖かいお言葉、ありがとうございます。
妃蝶様のブログとリンク頂けるのは光栄です。
もし宜しければ相互リンクさせていただきたいと思います。
後ほど、妃蝶様のブログにお邪魔してお願いいたします。

自分は他の方のブログはあまり見ておりません。
他の方の素晴らしいブログを見て、自信喪失するのが怖いのです(苦笑)。しかし、これからは勉強の為、また自分自身が楽しむためにも覗きに行こうかと思っております。

これからもご愛読の程、お願いいたします。

追伸:オオカミ様のお話の続き、ご期待下さいませ。

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