現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第三十三夜 愛双姉 01/05

昨晩、宮大工氏宅を辞して自宅へと帰ってきた...
結局宮大工氏の家に三日間泊めていただき、非常にお世話になってしまった。
風熊は酷い風邪を引き、途中で引き上げたが、入れ替わりに北斗がやってきてお世話になった。
宮大工氏のお家では完全手作りの御節料理、臼と杵で搗いた餅、地元の小さな酒蔵で熟練杜氏さんが仕込んだ蔵出しの新酒など、これぞ日本の心と言うべきご馳走を頂き、日本人として生まれた事を心より感謝させて頂いた。
海外生活の多い北斗と美神も日本人で有ることの素晴らしさを改めて確認したようで、美神などは感動のあまりご馳走を頂きながら泣き出してしまい年下の女性に撫ぜられながら甘えていた。

伝統の美しき日本、まだまだ残っている事を実感出来たが我々国民の本当の意味での努力と意識改革が無ければ確実に失われていってしまうだろう...
少しでも自分がその力となれる様、努力していきたいと決意を新たにした。

さて、オオカミ様や寺社、山などに関するお話をたくさん聞いてきたが、これはきちんと纏めてから書いていこうと思う。
まず、宮大工氏の従姉様"あや"さん(仮名)からお聞きしたお話をお届けしよう...

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私には双子の姉が居りましたが、生まれつき体が弱く、小学校に入る直前に肺炎を拗らせて亡くなってしまいました。
私はとても元気でお転婆で、男の子たちと一緒に外で駆け回って遊んでいるような子で姉とは正反対でしたが私達はとても仲が良く、また不思議とお互いの心を共有しているような所があり、二人で一人、の様な所が多く有りました。

五歳の誕生日に、父が私達に一つずつとても可愛らしいお人形を買ってくれました。
私達はとても喜び、自分の人形に名前をつけて可愛がっていました。
有る日、私は人形を連れて外に遊びに行ったのですが、人形を木陰に置いて男の子たちと缶蹴りをしていたらいつの間にかその人形が無くなってしまい、必死で探したのですが結局見付からず大泣きしながら帰りました。
父や母には叱られ、踏んだり蹴ったりでものすごく落ち込んでいると見かねた姉が自分の大切な人形を私にくれたのです。
その時、「私はもうすぐ居なくなるから、この子はあなたにあげる。可愛がってあげてね。」
と微笑みながら人形を私にくれた姉の姿は今でも鮮明に想い出せます。
姉が亡くなったのはそれから直ぐの事でした。

私は、自分の半身が捥がれてしまい呆然となってしまいました。
まだ六歳の子供でしたが、生まれる前から一緒に居た姉の死の衝撃は大きく、食事も出来ないくらいの状態で衰弱していきました。
現在ならばカウンセリング等が行われたでしょうが、当時はまだまだそんな気の利いた事は無く、両親もただオロオロするばかりだったそうです。
そんな中、従弟の○○ちゃん(宮大工氏)は度々励ましに来てくれて、とても勇気付けられました。
自分の家から片道三十キロほども有るウチまで自転車で毎日のように来てくれ、本当に嬉しかった。そして、少しずつ気持ちを取り直して来た有る日の夜、私が眠っていると誰かが私を揺り起こします。寝ぼけ眼を擦りながら起きてみると、布団の上に姉から貰った人形が立っていました。

状況を把握できない私がぼーっとしていると、人形が喋りだしました。
「あやちゃん、元気出して。私は死んじゃったけれど、このお人形になってあやちゃんの事を守ってるから。私達はずっと一緒だよ」
「お姉ちゃん...?お姉ちゃんなの...?」
私は泣きながらお人形を抱き締めました。

その時からずっとお人形は私の宝物であり、姉そのものでした。
現在、私には優しい夫と大切な娘が居ます。
娘には姉の名前を付け、あのお人形は今では娘の宝物となっています。
姉は、きっと娘のことも優しく見守ってくれているでしょう。

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悲しいけど、いい話ですね。

J様、これからも頑張って下さい。

もう、色んな意味で。・゚・(ノД`)・゚・。
あや様が幸せになられてほっとしました

宮大工様はさすがのお正月ですね
読んでいてうれしくなります
皆様もよい出会いとなられて何よりです

名無し様

ようこそいらっしゃいました。
暖かいお言葉、ありがとうございます。
哀しくも優しい、心に残るお話でした。
これからもご愛読お願いいたします。

ねねたん様
いつもありがとうございます。
正に日本のお正月、でした。
本当の意味でのご馳走と、豊かなお正月を過ごさせていただく事が出来ました。
そして、数々の素晴らしい物語も...
どうぞ、お楽しみに...

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