現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第四十夜 御伽噺 01/31

正月、宮大工氏の地区の集会所での新年会に我々も参加させて頂いた。
田んぼに囲まれた小さな集会所で、
地域の人々が集まってワイワイと新年を祝う。
こんな行事は今では本当に少なくなってしまった。
しかし、こういった行事こそが地域の結束を強めるのだろう。

さて、宮大工氏に連れられて自分達が楽しく飲んでいる時、
沙織様と美神は宮大工氏の自宅にてのんびりしていたのだが、
その時に美神が沙織様から伺ったあの少年のお話をお届けしよう...


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~みんなが新年会に向かった後、私と沙織さんは
縁側で甘酒を飲みながらのんびりとお話をしていました。
その時、私が気になっていたあの「少年」はオオカミ様とは
どんな関係なんだろうかという事を聞いてみたのです。
沙織さんは少し驚いた様に私に顔を向け、
なんともいえない不思議な微笑を湛えました。
そして、語ってくれたのです...

「美神さん、これはただの御伽噺、として聞いてくださいね。
 私がどこかで聞いた、どこか知らない世界の夢物語...」

はるか昔、天界におわす大神様に仕える少女がおりました。
大神様は天界を統べる光の神であり、
大いなる慈悲の心と厳しい律の心を併せ持つ偉大な方でした。
少女は幼き頃より大神様の教えを受け、厳しい修行を受けてきたのです。
そして、その少女を見守る青年が一人。
彼は少女の幼馴染であり、本当の兄妹の様に一緒に育ってきました。
そして、彼と少女は伴侶としての運命を持ち、
行く行くは大神様の為に二身一体となり力を尽くす事が決まっていたのです。
二人はそれを当然のように受け止め、励まし合いながら修行をしておりました。

青年は優れた能力と深い心を持ち、若くして大神様の右腕となりました。
そして、少女も修行を終え、しばらくの間とある地方を守護する事になったのです。
その守護はとても長い期間ですが、それを無事に終えれば
青年と少女は伴侶となり大神様に仕える事が出来ます。
少女は少年と誓い合うと、旅立っていきました。

そして、悠久なる時が流れました。
流れる時間の中で下界の人々は祈りと感謝を忘れ、
少女が拠代とした社からも神主は居なくなり、社は少しづつ朽ちていました。
それでも少女はごく稀にやってくる人々の為に精一杯心を砕き、そこに在りました。
そんな時、いよいよ朽ち果てようとした社に一人の男がやってきました。
彼は希望に燃える目と心、自らの仕事に対する熱い責任感と誇りを持ち、
朽ち掛けていた社の修繕に掛かりました。
鳥居を潜る度、きっちりと礼をし、そして寝る間も惜しみながら
夢中で社を修繕してくれるその男に少女は深く感銘を受け、
またとても嬉しく思いました。
それ以来、少女の心は少年よりも、そして大神様よりも
その男によって占められてしまったのです。

しかし、少女の心に気付いた大神様は怒り、少女に罰を与えました。
少女の社は崩され、少女は呼び戻されてしまったのです。
少女は大神様の元で閉じ込められ、そして毎日泣きながら男を想っておりました。
そんな少女を悲しげに見守っていた青年は、少女に問い掛けました。
そんなに、あの人間の男を愛しているのか、と。
我々が瞬きする間に年老いて死んでいく人間の男で有るのに、と。
少女は青年に心から謝りながら、例え幸せな時間が一瞬で終わろうとも、
男と共に生きられるなら悔いはない事を伝えました。
青年はそれ以来、少女の前から姿を消しました。

間もなく、少女は大神様に呼ばれ、そして自分の望みが叶えられる事を聞かされます。
彼女は下界へと転生し、男と巡り合う運命を持たせてもらえる事になったのです。
そして、その準備の為に一人の少年が少女の為に働く事になりました。
その少年はどこかで逢った事が有る様な、不思議な懐かしさを持っていました。
そして少年の協力により全ての準備が終わり、
いよいよ転生となる直前に大神様が仰いました。

少年は、少女の代わりに罰を受け、
それまでの資格と力を奪われた青年の姿である事を。
そして、自分の力を献上する事により、
少女の願いを叶えてくれる様に大神様に訴えたのだと。
大神様は青年の優しさと愛に心動かされ、特別にお認めになってくれたのだと。

「・・・そして、少年は今でも、人間の男と結ばれた少女を見守ってくれているのです。」

私は堪え切れずに嗚咽していました。
沙織さんも一筋の涙を流していました。
暖かな太陽の光が差しこむ縁側に座る私の耳に、
微かに笛の音が聞こえた様な気がしました。
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神々の計り知れない愛に心打たれます
思う事がありすぎてうまく言葉にできません
(゜ーÅ) ホロリ

なんだか胸に切なさがこみ上げてくるお話ですね。
美しいとはこういうことなんだと思いました。
ねねたんさんと同じく、僕もうまく言葉に表せません。

絶句

オオカミ様の社の崩壊や少年神の登場など
こういう形で全てつながっていたなんて。。。

少年となった男神の愛の深さにも撃たれました。
いやしかし、本当に、言葉を失います。

私は新参者ですが、どうしてここに魅かれるのか、と思って
いました。きっと私の魂のどこかが、ここで浄化されることを
望んでいるのだと、今日、理解しました。

これからもどうぞ素晴らしいお話をアップし続けて下さい。

初めまして☆訪問させて頂きました♪
更新楽しみにしていますね!!
良かったら遊びに来てください☆☆☆

こんな状態になった人間世界でも神はまだ
見守り続けていらっしゃるのですね。

少年神様の深い愛情に感動しました。
ところで、私達が普段気軽に参拝してる神社の神様は、すべてその大神様に仕えているのでしょうか?
もしそうなら、NewAgeでいうところの天使と神様の関係に類似しているように感じます。

大神様の名の下に

全てがつながっていたのですね。
いつも興味深く読ませていただいております。
太陽神にして万物の母と言うと、自分はかのお方しか知りませんが、なるほど。

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ねねたん様
自分の愛する人の為に全てを捧げる事が出来る。
その心こそ、真実の愛情なのでしょうか。
しかし未熟な自分ではとてもそんな尊い自己犠牲精神は持てそうも有りません。

min様
自分も最初は絶句してしまいました。
そして、少年神の心の内を想い、涙が溢れました。
美しい日本、と安っぽく連発する某政治屋様にも
「美しい」という言葉の意味をもっと深く捉えていただきたいものです。

蔡廉様
自分もこの繋がりには驚きました。
また、この世の中、全て理によって繋がっているのだと感じました。
すべては万物の繋がりによって成り立っているのですね。

えみこ様
ようこそいらっしゃいました。
自分もえみこ様のブログにお邪魔しましたが、ドキがムネムネしてしまいました。
これからもお互いに運営頑張っていきましょう。

takataka様
New Ageというと基督教でしょうか。
この日本には八百万の神々が居られるという事ですし、
様々な神仏世界があるのかもしれませんね。
その答えはどうすれば見つかるか、興味は尽きません。

T・N様
ようこそいらっしゃいませ。
おそらくはあのお方なのでは・・・?と自分も思っております。
結構、過激なお方でもありますし...(笑)

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