現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第四十三夜 千本鳥居 02/09

さて、今夜は興味深いお話を一つ、お届けしよう...
沙織様は元々の出が出だけ有り、様々な不思議体験をして居られる。
自分達にも色々と話してくださったが、まだまだお話は限りなく有るようだ。

それでは、お聞き頂こう...

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~その日は、晃さんと優子さんが遊びに来ており、
我々も一緒に御節を囲んで楽しく談笑していた。
その際、優子さんの実家の話になり、例のお稲荷様に話題が及んだ時
沙織様が想い出した様にこんな話を始めた...


「私が中学生の春、家族で京都へゆっくりと旅に行きました。
私は幕末と寺社が大好きで(笑)、京をゆっくりと見て回りたいと
父におねだりして連れて行って貰ったのです。
八坂さん、清水、銀閣...有名な所はほとんど廻り、
泊まる宿も父が奮発して京都一と言われる老舗の風情ある宿で、
とても良い気分で京都を満喫しておりました。

そして、何日目かに稲荷様の総本社である伏見稲荷へと参ったのです。
本殿に参拝した後、あのずらっと鳥居が並ぶ千本鳥居を
私が先頭になって進んでいるうち、いつの間にか
ついて来ている筈の父と母の姿が見えなくなってしまいました。
戸惑った私が立ち止まり、父母の姿を探して振り返っていると
どこからかヒソヒソと話し声が聞こえます。耳を欹てると、
「なんだか怖いひとが来たよ...」
「でも、今は怖くないみたいだよ...」
「ためしてみようか...?」
等と何人かで話をしている様です。
私は不思議に思い、
「誰か居るんですか?」
と声を上げてみました。

すると声は止み、辺りは静寂に包まれました。
ちょっと心細くなったので父母を探して引き返そうとすると
足元に何か纏わり付いて来ました。
ふと見ると、それは金色の毛並みの仔狐でした。
お稲荷様で仔狐とは、ちょっと出来すぎで怖くなりましたが、
仔狐の愛らしさに思わずしゃがみ込んで撫ぜはじめてしまい、
甘えてくる仔狐としばし戯れていました。
ひっくり返って転がる仔狐の白いお腹を撫ぜていると、
視界に誰かの足が入ってきたのでふと顔を上げました。
すると、そこにキツイ目をした綺麗な巫女様が立っていたのです。
どこかで逢った様な、奇妙な懐かしさを覚えて惚けている私に一礼し、
「あんまり悪ふざけしちゃ駄目。あんた達はこの方の怖さを知らないんだから」
と巫女様が諭す様に言いました。
一瞬誰に言っているのか戸惑い、仔狐を抱きながら立ち上がった私に
「その仔達は悪戯好きなんです。御赦し下さいね」
と丁寧な口調で言いながら手を伸ばして来ます。
「いえ、可愛い子ですね。」
と答えながら彼女に仔狐を渡すと、彼女の手に渡った途端仔狐が三匹に分かれ、
すーっと姿を消してしまったのです。
呆気に取られる私に深く一礼すると、巫女様は踵を返して歩み去ってしまいました。
そしてその直後、父と母が追いついてきました。

あの時は巫女様が誰なのか解らず不思議でしたけれど...」

その時、優子さんが
「沙織ちゃん!さっきから黙ってたら一体何本飲む積りなの!」
と声を上げ、一同驚いていると沙織様の座ったテーブルの下には三本の徳利が...
「ご、ごめんなさい...お屠蘇が美味しくて...」
「貴女のお腹には誰が居るの!もう、ホントに...」
しょぼくれる沙織様とそれを叱る優子さんに皆が笑っていたが、
その時の優子さんの目がいつもよりもキツめな目に見えたのは
自分の気のせいだったろうか...?

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はじめまして。
J様がこちらのHPを開設してから、ずっとROMしておりました。
宮大工様関連のお話はいつも楽しみです。

ちょっと気になったことを教えて下さい(私の記憶違いかもしれませんが)
オオカミ様の髪飾りに関してですが、2つ目の髪飾りを納めた後、
鳥居の下に以前の髪飾りが落ちていましたよね。
オオカミ様の社が崩れた際、彼女が無くしてしまったと仰ったのは2個目の
髪飾りのことだと思いますが、夢の中に彼女が現れ目覚めたときに消えていたのは2個目の髪飾りで、少年神に託した髪飾りは最初の髪飾りだったのでしょうか?
新しい髪飾りを納めたのかな、とも思いましたが、それだと神主さんも見覚えのあるものではなくなりますよね…

長々と書いてしまいましたが、更新をいつも楽しみにしてます。頑張って下さい。

いたずら仔狐カワユス
怒られてしょげる沙織様カワユス
優子様経由でちょっとイジワルするお狐様カワユス
人々に神々に愛されるお腹の神子様カワユス
ほのぼの(*´∀`*)

こんにちは。

オオカミ様のほうが、お稲荷様よりも神格が上なのですね。
神道の知識が乏しいものにとって、なかなか興味深い事です。

仔狐かわいいですねー

もるだーさん、狐はお稲荷様の眷属であってお稲荷様そのものではないですよー
件の巫女さんに扮したお狐さんは一度オオカミ様に懲らしめられてますしw

こんばんは。

takatakaさん、ご指摘有難うございます。

紅魚様

ようこそいらっしゃいました。また、当初からのご愛読ありがとうございます。
ご質問の件なのですが、宴会の時に神主さんが見覚え有ると仰った髪飾りは
宮大工氏が二度目に納め、土砂崩れで埋まってしまったモノです。
つまり、沙織様が赤子の時に最初から握り締めていたモノという事です。
ですので宮大工氏が掘り出し、そして狛狼さまと一緒に神主さんのところへ持って行っているので神主さんは見覚えがあるのですね。
また、一番最初に納めた髪飾りは宮大工氏がお返し頂いてから大切に保管してあるそうです。

ねねたん様

仔狐ハァハァ(*´Д`*)
沙織様ショボーン(´;ω;`)ギガカワイス
沙織様がベソ掻いてる姿を見て自分と風熊は悶死しそうでした。
あの涙を止められるなら命は要らない!位の勢いですが
もうちょっと見てたい...というような二律背反で背骨が軋む様な...(笑)

もるだー様
各神の力関係はかなり多様に渡っており、
また動物の姿を模していてもそれは顕現するための仮の姿であり、
その神様が一番相性の良い動物の姿を取る事という説も有るようです。
ただ、やはり自然界の摂理に応じて強弱は有るらしく、
ネズミ神よりも猫神、猫よりも犬...と言ったような力関係は存在するようです。
ただ、最終的にはその神様個体の力量と神格が重要となってくる、と。
そういった事を研究するのも興味深い事ですね。

takataka様

いつもありがとうございます。
神々の力関係について、最近知り合った研究家先生とお話をさせていただいていると
オオカミ様の件についても興味深い話を聞かせていただけました。
また、機会が有れば書こうかと思っております。

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