現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第四十四夜 妖狐哀歌 1 02/10

今夜からはお狐様のお話をお届けしよう...
沙織様に拠れば、彼女はただの狐霊ではなく
列記とした稲荷神の眷属であり、神格もかなり高位であるという...
ただ、余りにも人間らしい感情を持ち合わせた為に
眷属中では変わり者として扱われているらしいと。
しかし、稲荷神に限らず様々な幼神や動物霊に慕われている様で、
前夜のお話の様に仔狐等を伴って現れる事も有るそうだ。

それでは、お聞き頂こう...

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~オオカミ様が代わられてから数年が経った。

俺も仕事を覚え、数多くの現場をこなして自分でも辛うじて
一人前の仲間入りを果たす事が出来たと実感するようになった。
また、兄弟子たちも独立し、または職を変えるなどして
いつの間にか俺が一番の古弟子となった。
弟弟子も多くの者が入れ替わり、古くからのヤツは三人ほどとなった。
その中で、俺と一番息が合い、本当の兄弟のようになった晃は
かつてお狐様に憑かれて昏倒した男だ。

「でも、俺はお狐様を恨んではいないんですよ」
あの時の話になると、晃は必ずこう言う。
「確かに俺は憑かれたけれど、夢の中で見た彼女はとても寂しそうで、
 なんていうか、無理をしている感じだったんですよね。
 だから、護ってあげたくなると言うか...」
ちなみに、あの時神主さんの奥様とお嬢さんは酷い目に遭ったが、
どちらも本当にお狐様の所為だったかは微妙である。
また、郵便受けに投げ込まれていた犬の耳と鼻は
神主さんがすぐに処分してしまったが、
一件落着した数日後、殺されたと思った飼い犬は無事に縁の下から発見された。

その後、俺もお狐様に憑かれそうになった事も有ったが
オオカミ様の少年のお陰で事なきを得、その騒動の後で
俺は神主さんの娘の優子さんと親しくなり、
時々食事やドライブをしたりする様になった。
彼女は国立大学出の才媛であり、長い黒髪を持つ美人である。
頭の良い彼女との会話は楽しく勉強になる事ばかりで、
優子さんと過ごす時間はとても楽しいものだった。

ある日、俺が事務所に帰ると優子さんが待っていた。
「お忙しいのにごめんなさい。
 ちょっと○○さんにご相談したい事が有って...」
俺が書類をまとめるまで待ってほしいとお願いすると、
親方とおかみさんにそんな事は明日でいいからとっととデエトに行け、
とむりやり押し出されてしまった。
なぜか晃が拗ねた様だったのが気になったが
俺たちは車に乗って走り出した。

しばらく走り、食事をしようと行きつけの和食屋へ入る。
料理が運ばれてきてから、彼女が話を始めた。
「実は、最近夢にあの女性が良く出てくるのです...」
「お狐様、ですか。」「はい...」
優子さんの話はこうだ。
ぽつん、と立っているお狐様をたくさんの鬼火や狐が囲んでいる。
そして、なにか罵倒するような言葉を彼女に投げていると。
余りにもたくさんの言葉が渦巻くために良く聞き取れないのだが、
その中からなんとか拾い出した言葉は「恥曝し」だとか
「名折れ」等の言葉で、どうも吊るし上げを喰らっているようだと。
また、明らかに低級な狐霊からもいいように罵られ、
キツイ瞳に涙を一杯溜めながらもキッと歯を食い縛り耐えているそうだ。
それを見ている優子さん自身も悲しく昏い気持ちになって
涙が流れ出す所になって目が覚め、枕を濡らしていると。

「・・・私には、彼女が悪い神様には思えないのです。
 元々、父が彼女のお社を放ったらかしていたのが原因で
 彼女が怒り、祟って来た訳だし...それに、だれか命を落とした訳でもないし」
優子さんの言いたい事は解るし、お社を修復していた時に現れた
彼女の嬉しそうな様子を思い出すと、彼女はとても悪い神には思えない。
あの時、抱きついた彼女を振り払った自分に対して取った行動も、
少々エキセントリックな人間の女性が好きな男に振られた際に
取る様な程度ではないかと思える。
あのまま襲われた時のダメージは人間の女性とは比較にならないと思うが...
「お父様にはお話したのですか?」
「はい...でも、どうすれば良いか解らないから様子を見るしかない、と」
俺は少々心当たりがあるので、少し時間を呉れる様優子さんにお願いをし、
その後は他愛もない話をして楽しく食事をした。

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J様、こんにちは
髪飾りの件、有難うございました。
では少年神に渡した髪飾り=後に彼から手渡された髪飾りという訳ですね。
宮大工さんは毎年記念日に似合う髪飾りをプレゼントしていそうですね。お狐さまのお話も楽しみにしていますね。

今後の展開にドキがムネムネするお(≧▽≦*)

初カキコです(=^▽^=)今日ここを見つけて一気に読ませて頂きました。宮大工様とオオカミ様の話がスゴすぎる…(ノ_・。)これからも楽しみに見ていきたいと思います♪ちなみにできればメンバーの皆様のプロフィールなんかも知りたいデス(^_^;)

晃さんと優子さんが結ばれるエピソードのようですね。
楽しみにしてます。

私も、しゅうさんと同じくメンバーの皆様に興味があります。
流れ上、だいたいのプロフィールはわかるのですが、非常に魅力のある方達ばかりが集まられているようですね。

紅魚様
そうです。宮大工氏から少年神に渡り、そして沙織様の手に渡ったモノです。
宮大工氏の記念日プレゼント...う~ん、その発想は無かったですねえ。
今度、機会が有れば聞いて見ますね。
これからもご愛読お願いいたします。

ねねたん様
( ̄+ー ̄)キラリッ

しゅう様
ようこそいらっしゃいました。
これからも興味深いお話をどんどん追加していくので、よろしくお願いいたします。
また、メンバーのプロフは、出すと身元が割れそうな人間が多いのと(既に風熊がちょいバレした様でクレーム付けてきました。まあ無視ですが)、なんだかんだでかなりの人数が居るのでその内機会が有れば、登場した者については簡単なプロフ紹介をしようかと思っております。
お楽しみにお待ちくださいませ。

takataka様
いつもありがとうございます。
このエピソードに関しては晃さんと優子さんからのお話がメインになっています。
宮大工氏は「止めてくれ~!」と言っておりましたが優子さんから許可頂きました(笑)。優子さんとのキスの件りでは、沙織様が微笑みながら額に青筋立てていたのが印象的でした(怖)。なんか、その後の買い初めで沙織様がサマンサ何とかのお財布をねだって買ってもらっておりましたが、まあ宮大工氏も恋女房には弱いという事で(爆)
メンバープロフに関しては、しゅうさんにお答えした様なカタチでご容赦下さいませ。

質問です。

>郵便受けに投げ込まれていた・・・

このあたりのお話を読んだ記憶が無いのですが、
お話の日付と題名を教えていただけないでしょうか?

別のサイトの時から読んでいたのですが、
ちょっと記憶にないのです。

名無し様
いらっしゃいませ。
ご質問に関しては、当ブログ第六夜 バトル オブ ゴッデス を参照下さいませ。

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稲荷神稲荷神(いなりのかみ、いなりしん)は、日本の神 (神道)|神。稲荷大明神(いなりだいみょうじん)ともいい、お稲荷様・お稲荷さんの名で親しまれる。稲荷神を祀る神社を稲荷神社(いなりじんじゃ)と呼び、日本各所にある稲荷神社の総本社は京都市伏見区にある伏見稲

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