現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第五十五夜 受け継ぐもの 03/03

さて、今夜は晃さん・優子さんご夫妻関連の話...
宮大工氏の弟弟子にして、稲荷神社の養子である晃さんも
非常に魅力溢れる男性であり、奥様の優子さんも
とても元気な和風美人である。
若くして遠い土地に嫁入りした沙織様にとって
優子さんはとても頼れる姉貴分であり、
また、神としての沙織様を全く意識せずに接する貴重な存在である。
沙織様が本気で甘えられるのは、
宮大工氏本人を除けば優子さんだけでは無いかと思う。

それでは、お聞き頂こう...

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

三が日も過ぎ、自分達もお暇する事になった。
とても名残惜しいが、そういつまでもお邪魔しているわけには行かない。
最終日には沙織様・優子さんが腕を振るい、
とても美味しい豪華料理を作って下さる事になった。
自分達が恐縮すると、どうせまだまだ来るであろう
親族やお客様にも振舞うのだし、との事。
美神も手伝おうとしたが、お二人は丁寧に辞して、
のんびりしているように指示下さった。

少々経ってから、優子さんが家に携帯を忘れてきてしまったと晃さんに告げた。
しかし、優子さん本人を含め、皆飲んでしまっている。
どうしようか、と困っている優子さんに
自分は帰りの運転が有り飲んでいないので、
良ければ自分が明さんを乗せて取りに行きましょうか、と提案した。
優子さんはちょっと迷ったが、じゃあお願いします、と言ってくれた。
晃さんを乗せて二十分程走り、立派な門構えの家に到着したが、
横を見ると晃さんは良い感じに眠ってしまっている。
しかし良く見ると家には電気が点いているので、
ご両親がお帰りになっているのかと思い自分は車を降りて玄関に向かった。
呼び鈴を押すと、「はーい」と女性の声がして、パタパタと掛けて来る音がする。
お母さんにしては若い声だな、と思いつつ待っていると
玄関の引き戸がカラカラと開いた。

玄関を開けて現れた女性を見て、俺は驚いた。
優子さんに良く似た若い女性が顔を除かせたのだ。
しかし、やんわりとした優子さんの目では無く
きゅっと上がったキツそうな目尻をしている。
そして、少し厚めな紅い唇...
まさか、これは...!
「お、お狐...様...!?」
「・・・はぁ?」
驚き、呟く俺に対して、彼女も不審げな表情をつくる。
その時、呆然と立ち竦む俺の後ろから、声が響いた。
「なんだ、雅(みやび)、帰ってたのか?」
振り向くと、晃さんが欠伸をしながら立っている。
「あら、父さん。○○さんの所じゃなかったの?」
「父さん!?」俺は再び驚愕した。

彼女は晃さんと優子さんの娘さんで、高校生であるとの事。
現在、地元から離れた地方都市の女子高に一人暮らししながら通っていると言う。
クラブ活動や付き合いが有り、今年の年末年始は
五日位に帰ってくる予定だったのだが、
用事も済んだので早めに引き上げてきたと。
晃さんに紹介され、俺と雅ちゃんは挨拶をした。
「母さんの携帯に掛けたら家に忘れてるし、
 父さんの携帯番号変わってるし...」
雅ちゃんがぶつぶつ言う。
「悪い悪い。でも、○○さんの所行ってるの解ってるんだから、
 直接電話すれば良かったじゃないか」
「んー。まあそこまでしなくても良いかと思ったし...
 それに... あの人が電話に出ると...」
「なんだ、まだ立ち直れないのか。お前も一途だよなあ」
「父さん!怒るわよ!!」
雅ちゃんがぷうっと膨れる。

俺はなんとなく察してしまった。
「○○さん、モテますからねえ...」ちょっとカマ掛けてみる俺。
「なっ!何いきなり言い出すんですか!っていうか、
 何でJさんが知ってるの!父さん!話したのね!!」
「いや、俺は何も...」笑う晃さん。
「・・・!Jさん、酷い!カマ掛けたのね!!」
真っ赤になって食って掛かる彼女。
しかし、その表情はとても高校生には見えない程たまらなく艶っぽい。
「もう!知らない!!」
ぷい、っと身を翻し、奥に引っ込もうとする彼女に俺は声を掛けた。
「雅ちゃん、またね!」
彼女はくるっと振り返るとべえっと舌を出し、奥へと引っ込んでしまった。

帰り道すがら、晃さんが話してくれた。
雅ちゃんは物心つく前から宮大工氏に可愛がってもらい、
小学生の頃からお嫁さんになる、と決意していたと言う。
そして、中学生になった頃、晃さん夫妻は娘の決意が本物なのを知り
かなり心を痛めたという。
そして、雅ちゃんはその想いを暖めたまま成長し、
自分を磨いて良い女になる為に地元から離れて頑張っていた。
また、彼女は成長するほどにお狐様に似てきたのも驚きだったそうだが。
優子さんが本人から聞いた所では彼女は大学を出て、一端の社会人になり、
宮大工氏に相応しいまでは無理でも一人前の女になったら
本気で告白する積りだったと。
しかし、一年前、彼女の想いは砕け散ってしまった...
「兄さんと沙織ちゃんの結婚が決まった時の雅は、
 正直見るのが辛いほどでしたね...」
未だに沙織様とはまともに顔を合わせられないそうだ。
ただ、それは嫌っているのではないと彼女は言うらしい。
結婚式にも出られなかった雅ちゃんを心配し、
宮大工氏と沙織様は今でも心痛めていると言う。
「なるほど、それで○○さんモテモテ話に雅ちゃんが出てこなかったんですね」
「ま、あの二人は雅が生まれる前から赤い糸で繋がってたんだし、
 もし沙織ちゃん、っていうかオオカミ様が居なければ
 兄さんは優子と一緒になっていただろうから、雅は生まれてませんしね」
笑いながら言う晃さん。
「そうだ、Jさん、雅と付き合ってみませんか?
 Jさんなら雅も心を開くような気がするなあ」
「ちょ!晃さん!」
俺は危なくハンドルを切り損ねる所だった。

俺達はたっぷりと旨い料理を頂き、帰途へと着いた。
北斗はリアシートで速攻で眠りだし、美神は助手席で
沙織様への賛美と宮大工氏の男前振りをドイツ語混じりの日本語でまくし立てている。
俺はふとべっと舌を出した雅ちゃんの顔を思い浮かべくすっと笑ってしまった。
美神がそれを見て、「なに思い出し笑いしてんのよ!イヤらしい!」
と絡んでくるのを適当にかわしながら、今回の充実した休暇の余韻を味わっていた。

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報われない恋……せつないですねぇ。雅さんの傷も深いことでしょう。

これは雅さんの失恋の傷を癒すために、J様が一肌脱ぐしかありませんね!!そして雅さんもJ様に心を開いていい感じに…(*´艸`)

J様、頑張ってください♪会ったことはありませんが、話に出てくるJ様の雰囲気からしたら、宮大工様同様、J様も十分心の優しい魅力的な方だと思いますよ(=^▽^=)

にしてもあの一族はどれだけ宮大工様が好きなんだと(*´∀`*)
J様いいな~いいな~いいな~いいな~いいな~いいな~(笑)

うーん

嫁とふとしたきっかけで出会った時、これが運命の人だ!と
思ったものです。しかし呪われた一族(とは言いすぎかもしれ
ませんが。。。)の事情に深く関わるにつれ、これはとんでも
ない女を嫁に取ってしまった、と気持ちが沈んでいく日が多
くなることが増えました。

正直迷っていますが、私は戦いから逃げることを選ぶかもし
れません。

J殿、お疲れです。

もう宮大工氏のモテ話には少し慣れましたが(羨ましさは減りませんけど・・・)、それよりも今回はJ殿のことがとても気になります。
自分がその場にいたら、多分こう言うでしょう。
『You付き合っちゃいなよ』

ご無沙汰しておりました。
また、皆様予想通りの反応ありがとうございます(笑)

しゅう様
自分如きに過分なお褒めの言葉をありがとうございます。
自分的にも、雅ちゃんは非常に魅力的だとは思いますが、
まだ一度会っただけですので...

ねねたん様
ほんと、どんだけ好きなんだと小一時間問い詰めたいですね(笑)
いいでしょ~いいでしょ~いいでしょ~いいでしょ~いいでしょ~いいでしょ~(爆)

蔡廉様
なんと言っていいか、言葉に迷いますが
折角の奥様とのご縁、大切になさってください。
奥様と出会われたのは、運命なのですから...

min様
宮大工氏のモテ話はまだまだありますよ。
しかし、この話は驚きでした。
雅ちゃんと自分の縁、まだまだ始まったばかりです。
どうなることやら...?

晃さんと

優子さんの結ばれた話を最近拝見したばかりだったので、
何というか、娘さんがいらっしゃるとは。

私も、Jさん、ここは一つお付き合いしてみては♪
と。

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