現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第五十九夜 夜鳴石 03/15

さて、今夜は正統派、とでも言うべき怪談を...

日本各地に残る伝説の一つ、夜泣石...
様々な哀しい出来事により、夜になると泣き出すという石である。
しかし、「泣き」はあれど「鳴き」というのは余り聞いた事が無いのではないだろうか...

それでは、久しぶりに山男の語りでお送りしよう...

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~中部地方にある、山奥の村。
この村は登山口のとっつけに有る山間に存在する。
この村の奥、谷あいを見下ろす斜面に大きな石がある。
道も切れ、村人も殆ど来ないような所にぽつんとあるこの石は
丑三つ時になるとこの世のものとは思われないような鳴き声を発するという。
そんな話しを聞いて、二人の登山家がその声を聞こうと
石の近くにテントを張り、泊り込んでみた。

一夜目、まるで狼の遠吠えの様な声を聞いた。
飛び出てみるも、果たして石から聞こえたのか、そうでないのかは不明。

二夜目、ぎゃーぎゃーという鳥の鳴き声のようなものを聞いた。
テントから顔だけ出してみるも、石に異常はなし。恐らく鳥の声だろう。

三夜目、ホウホウとふくろうかみみずくの声らしきもの。
顔も出さずに寝てしまった。

四夜目、いい加減飽きてきて今夜無ければ明日はもう帰ろうと話していると、
「げひゃひゃひゃひゃひゃ!」と人の笑い声の様なものが聞こえた。
急いで飛び出ると、石の向こうにサっと隠れたものが居る。
ハーケンを構えて二人で近づくも、何も居らず。

五夜目、じっと耳を欹てていると「ヒョロロロロロロ、ヒョロロロロロロ」
と声なのか風の鳴る音なのか解らない音がする。
そーっとテントを出てみると、間違いなく石の向こうから聞こえてくる。
石を回り込むようにしてそっと近づき、バッと飛び出るもそこにはなにもいない。
しかし音は鳴り続けている。
二人で首を傾げながらふと石を見ると、石にはぱっくりと巨大な口が開いていた。
石は巨大な唇を突き出すようにして「ヒョロロロロロロ、ヒョロロロロロロ」
と音を出している。
「うわあっ!」二人が叫ぶと、石の口が歪み、
「げひゃひゃひゃひゃひゃ!」と笑い出した。

二人は転がるように逃げ出し、一番近い民家に飛び込んだ。
それ以来、二人は二度と山に登らなくなったという。

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まさに奇譚
こういう民話的な話が現代でもあることが素敵です
日本は最先端の国でありながら
いつまでもこういった精神が受け継がれているところが好きです
宮大工様たちもまさにその一翼を担ってる訳で

ラストの情景が、なぜか水木しげる風の絵で思い浮かんでしまって、
失礼ながらちょっとワロタw

そういえば、その水木しげる氏も、アフリカで木や石が話しているのを「感じた」と、
『妖怪画談』(岩波新書)に書かれていました。

案外そこここで、木石は話をしているのかもしれない。
そして、「感じる」人には「感じられる」のかもしれない。

ねねたん様
こちらにもコメント頂きましてありがとうございます。
美しき、そして恐ろしき日本の伝統と怪異達。
いつまでも残って欲しいものです。恐ろしき呪いは除いて...

秋野様
自分も水木しげる先生のキャラが鼻息を出しながら「ウヒャー!」
と逃げている姿を想像してしまいました。
感じる為のこころが有れば、誰にでも出会えるのかもしれません。
いや、出会いたくないからこそ人間はココまで来たのかもしれませんが...
これからもよろしくお願いいたします。

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