現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

スポンサーサイト --/--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第六十夜 廃村怪奇譚 上 03/18

さて、今夜からは宮大工氏の中学時代の話をお届けしよう...

この話は、正月に宮大工私宅を訪問してきた
彼の幼馴染の方々から聞かせていただいた...
少年の頃から正義感が強く、ケンカは小学五年生時点で中学生よりも強く、
しかしガキ大将にはならず、弱きを助け強きを挫く男だったとの事...

そんな彼の子ども時代、友人達と山奥の廃村へ冒険に行ったときの話...

それでは、お聞き頂こう...

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~その頃、中学に入ったばかりの彼らの間はこんな噂話で持ち切りだった。
「XX山の奥に有る、二十年位前に村人が全員ふもとに下りてきて
 廃村になったA村に幽霊や妖怪が出るらしいぞ」
「隣町の中学の連中が大勢で肝試しに言って、何人か死んだらしい」
今考えれば他愛も無い噂話に尾ひれが付いただけなのだが、
中学生になりたてのやんちゃ坊主達にとっては
この上なく興味をそそられる話だった。
まだまだ小学生のままだった彼らは、体育館裏で
早速廃村への一泊キャンプ冒険行を計画した。
しかし、いざ行こうとなるとあと一息の気合が出ない。
そんな時、悪ガキ連の一人が言い出した。
「なあ、○○(宮大工氏)も誘わないか?」
「ああ!そうだな!○○ならケンカ最強だし、親父達の信用も絶大だし」
「だけど、アイツが来てくれるかな...?」
「日曜も(宮大工の)修行してるしな...」
「う~ん...」
悪ガキ連は頭を抱えてしまった。

「こらっ!また悪巧みしてるな!」
「うひゃあっ!」「おわあっ!」
突然響いた声に、飛び上がらんばかりに驚く悪ガキ達。
「きゃははは!ビックリした~?」
「な、なんだ、真美先輩か...脅かさないでよ」
驚かしたのは彼らよりも二年先輩で、剣道部副主将の真美だった。

真美は小学生の頃から男勝りなお転婆少女で、小学三年生から始めた剣道は
かなりの腕前であり、また野山を駆け回って男子と遊んでいた。
面倒見の良い姉御肌で、男女問わずに慕われていた彼女は宮大工氏と気が合い、
また宮大工氏と並び上級生キラーとして名を馳せており、
無体な苛めをする上級生とは一歩も引かずケンカし、殆ど勝利を収めた。
彼女が中一、宮大工氏が小五の時、スーパーでカツアゲされていた
四年生を助ける為、隣村の中学生数人を二人で叩きのめしたのは伝説となっている。
「そうだ!真美先輩も誘い込めばアイツも乗ってくるかも!?」
「ん?なんかおもしろい事有るの?」
「実は...」
真美はその話を聞くと目を輝かせ、参加を表明した。
更に、剣道部の後輩の女の子も二人連れて来ると。
悪ガキ達は違う意味での期待にも燃える事となった。

「悪い、俺は行けないや」
いきなりキッパリ断られ、呆然とする悪ガキ連。
「だけど、真美先輩も行くんだぜ?」
「今、親方に欄間の彫りを習ってるんだ。
 面白そうだとは思うけど、休むわけには行かないし...」
「ふ~ん、○○クンは私と一緒じゃイヤなのね?」
ひょっこりと顔を出した真美に宮大工氏もたじろぐ。
「真美ちゃんには悪いけど、今回はちょっと無理だよ。」
「あ、そう。そういうこと言うんだ。ヒドイなぁ...
 あんなに息の合った私達ももうすっかり他人なのね。」
真美は宮大工氏の耳元に口を寄せ、ボソッと呟いた。
 「・・・卒業式のキスの事、皆に言っちゃおうかなぁ・・・?」

二週間後、親方から「たまには遊んで来いや!」
と快諾された宮大工氏も加わり、男子四人、女子三人の悪ガキ連が
自転車に乗り、意気揚々と林道を走っていた。
未舗装とはいえ、一応廃村までは林道を走っていけば行ける。
また、廃村とはいえ元住民や有志の管理も有り、民家の多くは
朽ち果てることなく残っているので、寝袋や毛布さえあれば
寝るのに困る事は無い。
米や飯盒、カレー用の材料などを持ち殆ど遠足気分だ。
親達には、キャンプしに行く、とだけ言ってあり、
「○○と真美先輩が一緒に行くんだ」
と付け加えるだけで全く咎められることは無かった。
土曜日に学校が終わってから出発し、途中に有る素掘りのトンネル等で
きゃあきゃあ騒ぎながらまだまだ明るいうちに到着。
泊まる家を男女別に決め、マキを集めて女子の家の方でカレーを作り始め、
男子は簡単な掃除と釣りなどをして夜まで過ごした。
カレーも食べ、すっかり暗くなってから、待ちに待った怪談が始まった。

「この村のドン尽きに有る神社の境内で化け物が踊ってるらしいぜ・・・」
「この家の裏手に有る古井戸の中には、昔殺されて放り込まれた
 女の怨念が染み付いていて、夜になると浮かんでくるってよ・・・」
どこかで聞いた事の有る怪談ばかりだが、電気も無い、藁葺き屋根の
古民家の囲炉裏の廻りで語られると背筋が寒くなる。
始めは平気がっていた女子も、段々本気で恐くなってきたらしく
涙目になり、「もうやめてよぅ...」等とつぶやいている。
計画していた神社までの夜の散歩も誰が言うとも無く取りやめとなり、
怪談を語る者も居なくなり静寂だけに包まれてきた。
「なんだよ、皆ビビッちゃってさ!」
中でも一番小心な次郎が溜まりかねて声を上げた瞬間。
「しぃっ!」
今まで黙っていた宮大工氏がそれを制した。
「・・・話し声がする。」
「あたしにも聞こえたわ...」真美が答える。
凍ったような静寂の中、子供達の耳にぼそぼそと何者かの声が聞こえ始めた。


スポンサーサイト

もうなんか《《o(≧◇≦)o》》イヤァァァァ!!
どんだけモテてるんだと、いつからモテてるんだと
いつまでモテてるんだと、もうねねたんは
(´・ω・`)しょぼ~ん(苦笑)

こんにちは。

思わず仕事中に読みふけってしまいました。
即ブックマークです(笑)
小説の参考にさせていただきたいと思います。

都市伝説をモチーフにした小説やその他短編など書いてます。
http://intuitions.blog60.fc2.com/

う~ん。

確かにそこまで人間出来てらっしゃると、

んもう、どんだけやねん?

て感じ。w
柱の影からコッソリ見てみたいわぁ~w

ねねたん様
すんげぇモテてます。 子供の頃からモテてます。
きっといつまででもモテてます。テラウラヤマシス(TT)

Anku 様
ようこそいらっしゃいました。
自分もAnku 様のブログを見させていただきました。
現在、ちょっと仕事が修羅場ってるので、一段落したら
じっくり拝見させていただこうと思っております。
これからもお互い頑張って更新しましょう。

名無し様
もうね、出来すぎです。
どこまでモテるのかと小一時間(ry
しかし、本人はそれを上手く立ち回る気全くなしです。。。
そこがモテる所以の一つかも知れませんが...

コメントの投稿





管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kangenpatsu.blog83.fc2.com/tb.php/66-cec88ba1

 | HOME | 

プロフィール

管理人 ”J”

Author:管理人 ”J”

ようこそ、
現代不思議忌憚異聞録へ。

貴方のお時間を少々、
拝借いたしたく...


管理人代理へのメールはこちらへ...
syogo-hazawa@mail.goo.ne.jp

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

カウンター

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

アクセスランキング


FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。