現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第六十二夜 廃村怪奇譚 下 03/26

先週の修羅場のお陰で、今週は比較的余裕が出た...
また、現在も沙織様の所にお邪魔している美神から、
宮大工氏の親友のお話が入ってきた。
数年間音信不通だったのだが、宮大工氏の結婚を知って
先週末に海外から帰郷してきたのだという。
シブさとカッコ良さに美神は既にメロメロだというその方、
宮大工氏の親友だけ有って相当のタフ&ナイスガイらしい...

さて、それでは今夜もお楽しみ頂こう...

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(さて、どうやって上に上がるかのう...?ハシゴは無いかえ?)
(ふうむ、探して来ようかのう...)
抱き合っていた二人は顔を見合わせた。
ひょい、と飛び上がってでもくるものかと思ったら、
そういうことは出来無いらしい。
節穴から下を見ると、誰か残るのかと思いきや
一団は揃ってぞろぞろと出て行くところだ。
窓から外を覗くと、他の皆が隠れている家の方へと向かっている。
とりあえずは一息つけたが、また戻って来るのは間違い無い。
宮大工氏がなにか妙案はないかと考え始めた時、真美の悲鳴が聞こえた。

「○○クン!みんなが見つかっちゃったみたい!」
「ええ!?なんで!?」
皆の居る家の方を見ると、悲鳴やら大声が聞こえている。
「妖怪たちが家に入ったとき、誰かが悲鳴上げちゃったみたいなの。
まだ、妖怪たちは二階に上がれてないみたいだけど...」
しかし、このままでは時間の問題だろう。
「・・・よし、俺が降りてあいつらを引き付けて見る。
 真美ちゃんはココに隠れてて、あいつらが居なくなったら
 急いで神社のお社にみんなを連れて駆け込むんだ!」
「いやぁ!○○クンが居なくなったら...あたし...
 そ、それに神社なんてもっと恐いじゃない!」
「大丈夫。神社は神様のおわす所なんだから恐くないよ。
 入ったら、ちゃんと神様にお願いするんだ。
 護ってくださいって。そして、護ってくださったら
 お社のお掃除をさせて頂きます、って。
 そうすれば必ず護って下さるよ。
 俺もあいつらをまいてから神社へ逃げるから。」
真美はちょっと迷っていたが、コクリと頷いた。

「よし、それじゃあ行くよ。」
「必ず、無事に神社へ来てね!」
宮大工氏は真美に笑顔でうなずき、窓から屋根に出ると草むらへと飛び降りた。
そして、大騒ぎとなっている家の前まで行き、大声で叫んだ。
「おーい!こっちだよ化け物!出て来いよ!」
騒ぎがピタッと収まり、玄関から二つ首の女が現れた。
「おや...?可愛い男の子が居るよ?」
二首女はにやあり、と笑い外に出てくる。
案の定、その後に異形の一団がぞろぞろと続いて来た。
「ほうら、こっちだこっち!鬼さんこちら!」
ぞろぞろと出てくる化け物達を直視しない様にしながら
一定の距離を開けて走る。神社とは逆の村外れへ向かい、
徐々に誘導する事に成功していた。

十分ほど引き付け、そろそろ潮時かと思い叢に姿を隠す。
宮大工氏の姿を見失い、戸惑っている一団が騒いでいる横の叢を
忍び足で掛け抜け、なんとか神社へと辿り着く。
社の中には真美に連れられた悪ガキ連が身を潜めて震えていた。
「○○クン!」
飛びついてくる真美を抱き止め、全員居る事を確認して安堵する。
そして、社の奥に向かって一礼し、お護り下さる様お願いした。
しばらくして、異形の一団がやってくるのが見えてきた。
しかし、鳥居の前まで来てなにやら騒いでいる。
あそこから入ってこれないのでは?と期待したが、
一団はぞろぞろと行進を再開し、お社の前までやってきてしまった。

(社の中にいるぞえ...)
(お~い、何もしないから出ておいで...)
(出てきたらご馳走を食べさせてやるぞえ?)
(楽しい遊びをしないかえ?)
皆、震えながら蹲っている。
「大丈夫、この中には入って来れないはずだ」
呟きながら、余りの異様な光景に冷や汗が止まらない。
とにかく、早く朝になる事を祈るしかない。
(この社は、今は留守じゃろう...入っちまっても構わんのじゃないかえ?)
(じゃが、あやつらに知られたらまずいじゃろう)
(なあに、大丈夫じゃ。ワシが入ってみよう)
冷や汗が脂汗に変わった。
宮大工氏は一心不乱にお護り下さる様に祈った。

着物を着た巨大な猫が社の階段を上ってくる。
賽銭箱をまたぎ、戸に手を掛けた瞬間。
「ミギャー!」
悲鳴を残して化け猫が吹っ飛ぶ。
何事が起きたかと驚く妖怪達の前に白い靄がわだかまり、
巨大な白犬が現れる。次の瞬間、犬は人に姿を変えた。
社からは後姿しか見えないが、神官服を着た若い男の様だ。
妖怪たちは驚き、じわじわと後ずさっている。
「去ね」
男が短く言葉を発した。
妖怪たちは名残惜しそうに、すごすごと鳥居を潜り去っていった。
ハッと気付いた時にはもう男は消えており、いつの間にか
宮大工氏以外の皆はへたり込んで寝こけていた。
心の中で神様にお礼を言い、真美の隣に寝転ぶ。
腕時計を見ると、ちょうど午前三時になった所だった。

翌朝目を覚ますと眩しい朝日が昇ってきている。
昨夜の出来事など、思い出してみても全く現実感が無い。
全員殆ど無言のまま、箒を探してきて社を掃除し、
お礼を言ってから朝食の用意をする。
朝食を食べながら、大人には絶対内緒にする様に皆で誓い、村を後にした。
あの廃村での怪異の一夜は、果たして現実だったのか、
皆で見た夢なのか、今だに解らない。


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美神さん良い男好きなんだかな(´・ω・`)

今回は何故か話の冒頭から、脳内に
ポケットモンスターの主題歌が流れ始め
宮大工少年が「サトシ」と重なりました
困難に立ち向かう勇気と友情が
私のアニメ心の琴線に触れたのも知れません
アニメのサトシ君は今も夢である
ポケモンマスターを目指しながら旅の途中ですが
宮大工少年は宮大工マスター(棟梁)に
なられて何よりです

相変わらず支離滅裂なねねたんコメントでした

宮大工氏はこんな少年の頃から、神と縁があったのですね。
巨大な白犬から姿を変えた神官服の御方はかつての朧様だったのでしょうか?

ところで、宮大工氏の周りは美女ばっかりかと思いきや、男友達も実はナイスガイとは・・・

あったら思わずこう言っちゃうのかな?



ウホッ、イイ男!

ねねたん様
美神はかなり男の好みはうるさい方ですが、外見よりも中身重視です。
今回の場合、惚れたというよりも宮大工氏と近しい雰囲気なので憧れたという感じでしょう。
さて、明日からお話する怪異なのですが、ねねたん様はお読みにならない方が良いかもしれません。貴方は霊的な影響を受けやすい方ですので...

min様
ご無沙汰です。
白犬から姿を変えた方はどなたなのか、沙織様はご存知のようですが話すことは出来ないようです。朧様の可能性も高そうですが...
宮大工氏のご親友にも直接お逢いしたいですが、今回は難しいかもしれません。
とりあえず、かなり恐ろしい事が起きましたので...
min様ももし嫌な予感などしましたら、明日からのお話はお読みにならない様お願いいたします。

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