現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第六十五夜 童子の棲む宿 04/14

こんばんは、代理人・風熊です。
皆様からの暖かいコメントを頂きまして、本当にありがとうございます。
先程Jにも一方入れましたら、
皆様にくれぐれもよろしくお伝えくださいと申しておりました。
本人は両手が使えない状態ですので返信を打つことも
出来ないのですが、非常に勇気付けられ、嬉しかったとの事です。
Jが退院出来るまで早くとも二ヶ月は掛かりそうですが、
出来る限り早く直して管理人に復帰したいと考えている様ですので、
温かい目で見守ってやってください。

さて、今夜は自分が好んで訪れる
東北地方のとある旅館のお話をお届けしましょう。
この旅館はかつては地域の庄屋屋敷だった物を改築した
数百年以上の歴史を持つ風情有る建物です。
また付近には日本の原風景そのものの様な場所が多く残っていて、
適度に鄙びた心休まる場所です。

それでは、お聞きください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~俺は仕事の手が空くと思い付きで遠出することが良くある。
この日も抱えていた仕事がスムースに終わり、週末までの二日間を
有休にしてバイクに跨り、当ても無くふらりと走り出した。
そんなに遠出をするつもりも無かったが、気持ちの良い風に吹かれ
距離を伸ばすうちにいつの間にか仙台まで来てしまっていた。
既に夕暮れ、テントは持って来てない、それならダメ元だな・・・と
あの旅館に電話してみる。電話口の向こうで女将さんが
ちょっと驚いたように笑いながら空いている事を伝えてくれた。
駐車場にバイクを停めると、女将さんがいつもの笑顔で出迎えてくれる。
荷物を持ち、部屋へと案内される。
「昨日からあの子がはしゃいでいるのでなんだろう?と思ってたけど
 風熊さんが来られる事がわかったのかも知れないわね」
そう、この旅館には「童子」が棲んでいるのだ。

俺がこの旅館に初めて来たのは二十歳の頃。
ただ走り回るだけで楽しかったあの頃、地図も持たずに
がむしゃらに走りまくって偶然辿り着き、飛び込みで泊めてもらった。
その夜、地酒をしこたま飲み良い気分で二度風呂に浸かっている時、
脱衣所からこちらを除いている女の子を見つけた。
俺が誰何すると、旅館の娘だという。
一緒に入らないかと誘ってみると、少女はちょっと迷ったが入ってきた。
真っ白い雪の様な肌をしている愛らしい娘で、俺に懐き、
結局そのまま一緒に寝てしまった。
朝、目覚めてみると一緒に寝たはずの少女の姿が無い。
少々酒の残ったふらつく頭でぼーっとしていると
女将さんが朝食を運んできてくれた。
俺が少女の事を尋ねると女将さんは驚き、そして語ってくれた。

むかしむかし、この旅館が庄屋屋敷だった頃。
その時代の当主は温厚で思いやりの有る人物で、領主からの信は厚く、
また付近農民からも仏の庄屋として慕われていた人物だったという。
また、当主の一人娘の「お雪」も優しい性格と愛らしい容姿を持ち、
全ての人から愛されていたという。
しかしある年、この地域を雨不足による恐ろしい飢饉が襲った。
当主は領主と折衝し、年貢を少なくしてもらいはしたが
焼け石に水で次々と餓死者が発生した。
当主は米蔵を開放し、自分達家族が食べる分までも分け与えたが
間に合う訳も無く、餓死者は絶えることが無かった。

追い詰められた民衆は人身御供を供えて天に祈ることにした。
選ばれたのは、村一番の美人と評判の高いかなという娘。
彼女は幼馴染に嫁ぐ直前で、若い二人は悲しみにくれた。
その二人はお雪を妹の様に可愛がり、愛してくれた二人でもあった。
生贄の儀式が行われる前夜、泣きながら別れを惜しむ二人の下に
お雪が現れ、かなの代わりに自分が人身御供になる事を告げる。
そして、翌朝かなが祈場に引き出された時、集まった民衆の目の前に
現れたお雪は「こんな悲しい事は私だけで終わらせてください」と
涙を流しながら懇願した後手にした短刀で喉を突き、
その場に果ててしまった。
自分の為に死んだお雪の亡骸を抱きしめて
泣きじゃくるかなを取り巻き、民衆は呆然と立ち尽くしていた。
その時、一天俄かに掻き曇り、大粒の雨が降り出した。
その後、なんとか飢饉を乗り切った民衆はお雪を悼み、
また二度と人身御供を出す事は無いと誓ったという。
そして、それ以来お雪は庄屋家と、この地域の守り神となった。

「お雪は普段は気配や笑い声だけなのですが、稀に姿を現す事が有ります。
 でも、よほど気に入られないと...」

お雪が俺の何処を気に入ってくれたのかは解らない。
姿はあれ以来はっきりと見せてはくれないが
今でも行くと必ず気配や笑い声で俺を迎えてくれる。
そして、朝起きた直後のまどろみの中で、隣にお雪が寝ていることを感じる。
はっきりと目覚めてしまうと彼女は隠れてしまうのだが・・・
今回も目覚めの時、隣に小さな温もりと笑い声を残してお雪は隠れてしまった。
いつか、初めて逢った時の様に姿を見せてくれる時は来るのだろうか。









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風熊さん

風熊さん、代打ありがとうございます。
スピリチュアリズムを学び、実践しようと努力している、キリコともうします。
よろしくおねがいいたします。
投稿はこれで2回目ですが、いつも、本当に楽しみにしております。
管理人様方のご回復がありますように。
大変でしたね。
風熊さんはご無事でなによりです。神様の御加護があったのですか?

多分ですが、当サイトに縁がある方というのは、大なり小なり、神縁があるのでしょうね・・・ちなみに私の産土さまは井草八幡様、氏神様はニギハヤヒ尊さまです。
神社って、本当に大好きで、清清しくて、霊感はないですが、参拝すると、
なんであんなにさわやかな気分になるのでしょうか?
氏神様は、ほぼ毎週参拝しています。

今回の件でおわかりになったとおもいますが、風熊さんには使命と責任があり、それを全うするためには、より一層
の御神護が必要になるのではないでしょうか?

ぜひ、マメに御加護くださった御柱さまの神社を参拝をされてください。
その際に、「祝詞」を奏上してください。
「天津祝詞」や、できれば「大祓詞」、
さらに、
「とほかみえみため、はらひたまひ、きよめてたまふ」を三回、
神棚や神社で奏上してください。

普通であれば、「なんのこっちゃ?」と感じられるかもしれませんが、
風熊さんは、最早、普通ではありません。
神縁満ち溢れていらっしゃいます。
面倒がらずに、頑張ってください。

キリコ様
ご来訪ありがとうございます。
また、暖かいお言葉を頂きまして感謝いたします。
自分は無神論者でしたが、現在ではその存在を確信しております。
なた様の祝詞は沙織様にも、我が守護神様にも、そして大神様にも届いた事と思います。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。

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