現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第六十八夜 魂宿りし鉄馬 06/02

こんばんは、代理人・風熊です。
裏夜話の一件では皆様からの暖かいお言葉を頂きまして
メンバー一同感謝しております。
また、宮大工氏と沙織様には皆様から頂いた
お二人の御子誕生への励ましのお言葉を届けさせていただきました。
お二人ともとても喜び、感謝しているとの事です。
出産も目前となり、双子とあって沙織様のお腹も大きくなってきておりますが、
正に聖母の趣を湛え神々しさを感じさせられます。
間もなく現世へと生まれ出る二人の御子。
この閉塞し、汚れている日の本を導いて下さる御子となられるでしょう。

さて、今夜は久しぶりの怪奇譚をお届けしましょう。
今年の初め、沙織様に拠って往くべき所へと返った我が従妹、
そして祐樹の姉「葉月」。
彼女も病弱ながら中型二輪免許(今で言う普通二輪)を所持しており、
体調の良い時分にはツーリングへ行った事も有りました。
葉月の愛車は彼女の没後に自分が引き取りましたが、
どんなに整備してもエンジンは掛からず、
自分の実家の倉庫に保管しております。
そしてそのバイクは、最初からいわく付きのモノだったのです...
それでは、お聞き頂きましょう...

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~まだ葉月が生きていた頃、俺や祐樹、Jの影響で彼女も中免を取ると言い出した。
祐樹とJは心配し勧めようとしなかったが、俺はきっと葉月の為にも良いと思い
励まし、免許取得したらバイクを買ってあげる事を約束した。
それを聞いて葉月は歓び、呆気無く時間オーバー無しで取得してしまった。

その後、彼女はバイク雑誌やカタログを山ほど買ったり貰ったりしてきて
穴が開くほど見て調べ上げていたが、中々決まらず一ヶ月ほどが過ぎた。
そして有る休日、とりあえず実車を見に行こうと葉月をタンデムに乗せて
都内から埼玉・千葉などのバイク屋巡りをした。
何台か試乗したり、見積もりを取ってもらいながら見て歩き、
葉月の心がVT250スパーダと言うバイクに傾きかけていた時。
俺の趣味で寄った千葉・柏の解体屋の隅に置かれていた
とあるバイクに葉月の目が釘付けとなった。

スリムな車体に250cc単気筒エンジンを積み、
80年代初期のホンダのデザイントレンドであるユーロストリームラインに
メタリックブルーのボディカラーが映える。
その名は、CB250RS。
かつて、その軽量さと美しいボディデザイン、そして何より
性能の高次元なバランスによって大人気を博したモデルである。
俺としても非常に好きなモデルだが、解体屋のオヤジさんが言うには
ガレージの中に十年程保管されていた物で、
どうやってもエンジンが掛からないと言う。
外装はピカピカ、エンジンオイルも換え、キャブも分解し、
タンクのガソリンも換え、バッテリーも換え、圧縮も有り、火花も出る。
しかし、いくらキックしてもエンジンは掛からないと。
もうこのまま解体するしかないなと考えていたそうだ。

どれどれ、と俺も試しにキックするが全く爆発の兆候が無い。
「葉月、こりゃダメっぽいよ。外装キレイで勿体無いけど...」
「ううん、このコが良いの。大丈夫よお兄ちゃん。きっと掛かるから」
妙に強く食い下がる葉月に根負けし、外装が極上だから
最悪エンジン載せかえれば良いかと思い値段交渉。
外装代とバッテリー代程度と言う事で三万円にて購入となった。
そして、軽トラを借りて俺のアパートまで運びRSを降ろした。
と、おもむろに葉月が跨りキックをしようとしたので
「葉月、整備しなきゃムリだよ...」と言いかけた時。

ドルン!バッバッバッバッバ・・・

葉月の一蹴りでエンジンは目覚め、アイドリングを始めた。
「なにっ!!」俺が驚愕し、駆け寄ると葉月は
「ね、言ったでしょう。このコは大丈夫だって」と微笑んだ。

その後、RSは普段の街乗りからツーリングまで
葉月の良き相棒として活躍した。
葉月はRSをとても可愛がり、ツーリング先等でよくRSに話しかけていた。
俺達に「このコは女の子で、男性恐怖症だから男は乗せないの」
等といたずらっぽく語る事が有り、また確かに葉月以外の誰がやっても
エンジンが掛からなかった。
そして彼女が亡くなった後、俺が引き取ってエンジンを掛けようとしたが
やはり全く掛からず、しかし葉月の遺品なので処分などはせず
実家の倉庫でそのまま眠りに就く事となった。

今年の初め、葉月が往くべきところに還った。
もしかすると、あのRSの所にも葉月は現れたのだろうか?
今度、実家に帰ったらRSの整備をし、キックしてみようかと思う。
なんとなくだが、もしかすると彼女の心臓に再び火が入るのでは、
という気がするのだ。



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風熊殿、こんばんわ。

もう体調は万全になられましたか?自分はケイタイでも本サイトをチェックしたり
しますが、今日は友達とツーリングのおり、休憩時間にチェックしたところ、
今回のお話はバイクがらみということで、コワイ内容だったらどうしよう?とか
ちょっとたじろぎ(←根性ナシ)、その場では読まずに、帰ってきてから自宅の
PCで閲覧し、実はむしろほのぼのというか、かわいらしいエピソードだった事に
安心した次第です(葉月さんもライダーだったとはちょっと驚きでした)。

ところで、生き物だけでなく、機械にも念や想いのようなモノが宿る事があると聞いた事がありますが(自分もそう思っているタイプですが)、そのCB250はそういったモノが宿っているバイクだったんでしょうね。

たぶん、人見知りするような繊細な性格をもったバイクなんでしょう。
(あるいは、葉月さんの手に渡る以前、手荒い扱いをする男性がオーナー
だったりして、そうなってしまったのでしょうか。)

でも、いまの風熊殿なら、きっとなついてくれるのではないでしょうか。
走ってこそのバイクです。是非とも整備をし、道に連れ出してあげてください。
そのバイクも、そして葉月さんもきっと喜ばれると思います。

minさん

こんばんはっ!沙耶で~す。
いつもバ風熊やJがお世話になってますm(__)mペコリ
風熊が急な出張が入ったので私が代理の代理してます☆
バ風熊はほんっとにバイクバカなので、まともに相手すると疲れますよきっと。
その癖、女性の扱い方はてんでなってないからムカつくんです。
でも最近、どんどん女らしくなってく涙ちゃんにドギマギさせられてるみたい( ̄m ̄)
こないだも飲んだときにからかったら赤くなったり青くなったりして面白かった~♪
でも、ホント鈍いバカ男だから、minさん今度セッキョーしてやって下さいね!

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