現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第七十夜 白き龍神 06/11

大変お待たせしてしまったが、管理人”J”、
本日より本格復帰させて頂く事となった...
リハビリはまだ続くが、両手の骨折はほぼ完治し、
力こそ入らないがキーボードを打つ事は何とか出来るようになった。
だが、まだスピードが遅いので頂いたコメントへの返事が遅れる事をご了承頂きたい...

しかし、皆様にはご心配頂き、また暖かい励ましのお言葉も頂き
心より感謝している。
これから、より心惹かれる怪奇譚をお届けする事で
感謝の気持に代えようと思う...

復帰一夜目は、風熊が宮大工氏から酒を飲みつつ伺ったお話をお聞かせしよう...

八百万の神々は様々な化身を持つが、その中でも最も高位な印象を人間に抱かせる龍神...
ぞの龍神にまつわる、若き日の宮大工氏のお話、
それではお楽しみ頂こう...

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
俺が中学を卒業し、本格的に修行を始めた頃。

親方の補助として少し離れた山の頂上にある湖の畔に立つ社の修繕に出かけた。
湖の周りには温泉も有り、俺達は温泉宿に泊まっての仕事となった。
そのお社は湖に突き出した小さな岬の突端にあり、
社といっても小さなものだったが、妙に厳粛な雰囲気を漂わせていた。
見積もりと計画は親方が予めして有ったので、親方の指示に従いながら
初日の準備作業は順調に進んでいった。
二日目の朝、親方と二人で作業に掛かろうとすると、
お社からちょっと離れた茂みに小さな祠が有るのを見つけた。
ずっとほったらかしの様で腐りかけ、朽ち果てている。
祠の中には石で出来た小さな龍の像が収められていた。
俺は親方に報告し、どうしましょうかと尋ねた。
「祠の事は仕事で頼まれてねぇな。○○、おめぇはどうしたいいんだ?」
「このままじゃ、龍神様が可哀想ですから、修繕したいと思います」
「じゃあ、手が空いたときにおめぇが修繕しろ。いいか?」
「はい!」
それから俺は、朝食前、昼休み、夕食後の時間を使って祠の修理に励んだ。

修繕に掛かってから一週間ほど経った朝、
起きてみるとしとしとと霙混じりの雨が落ちてきている。
食堂の天気予報では一日中振るとの事なので、
親方は俺に様子だけ見てくるように指示して温泉に向かった。
俺はカッパを羽織るとお使い用に持って来ている
スーパーカブに跨り、社の様子を見に行った。
鳥居の前にカブを止め、お社へと歩き出す。
お社の前に辿り着き、手を合わせ祈ってから修復中の裏手へ廻る。
お社の裏手は直ぐに湖になっていて、結構高い崖である。
また、建物と崖までの距離は1メートルも無い。
気をつけながら進んでいたが、足場が音も無く突然崩れた。
咄嗟に飛びのいたが、その足場もやはりもろく崩れ
俺は嫌な落下感を一瞬味わった後水中に落ち込んだ。

季節は初春、山頂の湖の水温はまだ数度しかない。
必死で水面に出ようとした時、両足がこむら返りを起こした。
着ている服は水を吸い、重くなっている。
必死で水を掻き分けようとしていると、右肩までも攣ってしまった。
左手一本でもがいても体は中々浮かびはしない。
落ちた時にちゃんと呼吸が出来ていないので酸素が足りなくなっていく。
鼻と口から冷たい湖水が流れ込んできて、本当にヤバいと感じた時、
なにか白く光る物が近づいてくるのが見えた。
そして、凄いスピードで近づいてきたそれが巨大な龍だと気付いた時、
俺の意識は白い闇に溶けていった。

暖かい感触を唇に感じ、ふと目を開ける。
次の瞬間、猛烈な咳と共に鼻と喉を熱い水が駆け上がってきた。
がはごほげへぐはっ!
息が出来ず、俺は盛大に口と鼻から水を噴出した。
ひとしきり咽返り、ようやく呼吸する事が出来るようになったので
涙と鼻水にまみれた顔を上げると、そこには白い着物を着た
美しい女性が無表情に立っていた。
俺はその美しさに驚くと共に、女性の長い白髪に釘付けになった。
よく見ると、髪だけでなく睫毛も真っ白だ。
唇だけ、紅を差している様で鮮やかに紅い。
驚いたように見詰める俺に、女性が
「大丈夫か?」
と男の様な口調で尋ねてきた。
「・・・あ、はい。大丈夫です。」
「・・・そうか」
彼女はつ、と振り向くとそのまま去ろうとした。
「貴女が助けてくれたんですか?」
その後姿に声を掛ける。
彼女は顔だけ振り向くと、
「気にするな。祠の礼だ」
とだけ言い、かき消すように居なくなってしまった。

しばらく呆然としていると、親方と旅館の番頭さんが
俺を見つけ、大声を上げながら掛けて来た。
「○○、大丈夫か!?」親方が叫ぶ。
俺が旅館を出たのは早朝だが、既に時間は昼頃となっていた。
親方が遅い俺を心配して社に行くと、裏手に崩れた跡が有り、
俺の手袋が落ちていたから湖に落ちた事を知り地元の青年団に
協力してもらって探していたと。
そして、俺が居たのは社の対岸だった。

俺が女性の事を話すと、番頭さんや青年団の人は
幻でも見たんだろうと笑って取り合わなかった。
しかし、親方がニヤリとしながら手拭を差し出し、
「口から水を吸い出してもらったんだぁな?拭いとけよ」
と言うので驚いて口を拭うと、手拭には鮮やかな紅が付いて来た。
「オオカミ様と良い、龍神様と良い、えらく神様に気に入られるヤツだな、おめぇは」
言いながらがははと笑う親方。
俺はかっと頬が熱くなるのを感じ、手拭をほっかむりにして紅く染まっただろう頬を辛うじて隠した。

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J殿、復帰おめでとうございます。ですが、まだ完治ではないと言う事ですので、
くれぐれもお体大事になさってください。

あれからもう早ふた月、過ぎてしまえば夢の如しですね。
結果良ければすべて良しですが、これもひとえにJ殿をはじめとする、
メンバーの皆様の日頃の行いの良さの賜物でしょう。

さて、待望の宮大工氏のお話、楽しませて頂きました。宮大工氏の“モテエピソード”には慣れたつもりでしたが、龍神様にまでモテるとは畏れ入りました。
まだまだモテエピソードは尽きそうにありませんが、もう想像もつきません(´ω`;)

龍神様の中でも“白龍”は格が最も上であると、しばらく前にどなたかコメントで
紹介されていた“小桜姫物語”の中で拝見しておりますが、今までのエピソード
も合わせ、そのような高貴な神々に護られる、又は愛される宮大工氏は、
本人はもちろんのこと、おそらくその祖先も代々高潔な人格、もしくは信心深い、
慈悲深い家系であるに違いありません。

易の開巻の第一義に、説いて曰く『積善の家、必ず余慶あり』と有りますが、
それを体現されているのが、宮大工氏(及び宮大工氏の家系)ではないかと
思います。おそらく、代々住まわれていた土地にて、特に神事に関わることで
大きな貢献をされてきた家系では無いのでしょうか。

いつの日か、宮大工氏の親御様やご先祖様に関するエピソードなども
お聞きになりましたら、ぜひ公開のほどお願いいたします。

それでは次回も楽しみに待っております。
風熊殿、沙耶さんにもよろしくお伝えください。
では。

ありがたいね...

ツンデレ?

管理人様

復帰おめでとうございます。
またまた、興味深いエピソード、ありがとうございました。
龍神さまといえば、
URLに貼った「心霊学研究所」の、「小桜姫物語」にいろいろと、記載されておりますので、ご覧ください~~。
それにしても、「現身」でありながら、「神々」と直接交流される「縁」とは・・・・
みなさま、「神○岳神界」に「御縁」のある方々ですか?(直接書いてよいかどうか不安なので、伏字にしました)
私はスピリチュアリズムを学んでいますが、「このサイト(異聞譚)」に繋がったということは、多少は、「御柱」様方と、御縁ができたと考えてよろしいのでしょうか・・・

ところで、沙織様の御加減は如何でしょうか・・・?

min様
暖かいお言葉、いつもありがとうございます。
ようやくコメント欄にも復帰させて頂きました。
宮大工氏と龍神様はこの後、数度お会いしているとの事。
ただ、オオカミ様との蜜月wが始まって以降、一度も会っていないそうです。
また、沙織様も彼女の事をご存知のようですのでそのうちお聞かせ下さるかも知れません。
宮大工氏のご家族様・・・これもまた、中々凄い方が多いようです。
ただ、あまり詳しく書くと不都合な点も多々有る為、熟考しつつ検討させて頂きますね。
これからもよろしくお願いいたします。

エビキチ様
いつもありがとうございます。
本当に、ありがたいお話です。
自分も様々な方や神様に助けていただいている事を感謝して生きたいと思います。

名無し様
う~ん、ツンデレと言うよりツンツンデレくらいでしょうか?

キリコ様
暖かいお言葉ありがとうございます。
また、以前紹介していただいたサイトはとても興味深く読ませていただいております。
ただ、事故も有りまだ全部読めては居ないので、時間を見つけて読ませていただきます。
宮大工氏は神々に縁有る家系の御出身のようです。
自分達も宮大工氏の親族である間宮のお陰で縁を持たせていただけたようです。
そして、このブログをご覧になっている皆様も、恐らくは・・・
沙織様は順調です。元々細い体なので大きくなったお腹が目立ち、
とても神々しく、女神らしさが際立っております。
先日お邪魔した際、みんなで買い物に出掛けた先のスーパーでお年寄り数人が
沙織様を拝み始めたときは驚きましたが。


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