現代不思議忌憚異聞録

日本・世界各地・そして宇宙まで我々が見・聞き・体験した摩訶不思議な怪異憚をつらつらと採録して行く。

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第七十一夜 守護卯神 1 06/19

今夜は、かつて沙織様を守護していた動物神のお話をお届けしよう...

沙織様はオオカミ様が現世に顕現した存在である為、
それを自覚する前から不可思議な現象や能力を見せる事が間々有ったという。
そして、それ故に助けを求めて縋り付く様々な霊や、
沙織様を取り込んで力を得ようとする存在に狙われる事も多かったらしい。
沙織様の故郷である伊勢に居る時には彼らも手を出す事は出来なかった様だが、
旅行や所用などで伊勢を離れた際、出掛けた先の近くに
縁ある社が存在しない時等、何らかの理由により守護を受けられない時に
そういった危険な事象から沙織様を御護りした存在が有ったとの事。
沙織様に拠れば三対の動物神が居たそうだ。

今夜は、その内の一対、卯神のエピソードをお届けしよう...

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~私が小学生の冬のお話です。
長野県の山奥に有る温泉へ両親に連れられて旅行に行きました。
そこは歴史有る温泉なのですが、同時に
様々なモノが棲む所でも有ったのです。
当時、私自身、自分が不思議な現象に多く遭遇する事に気付いた頃で、
なぜ自分がそんな事になってしまったのか
ちょっと悩んでいる時期でも有りました。

旅行の初日、深く積もった雪道を踏み越えその温泉地の中で
最も古くから営業している風格有る旅館に投宿し、
早速父に連れられて大浴場に行きました。
大浴場は更衣室こそ男女に分かれていますが、
中に入ると混浴となっています。
平日だったので私達以外のお客さんはおらず、
私が母も呼びに行き広い大浴場は家族で貸しきり状態となりました。
洗い場まで木で出来ている豊富な湯量を誇る大浴場には
青白いお湯がこんこんと湧き出て注ぎ込んでいます。
私は当時から熱いお湯が大好きだったので、
大喜びで父に抱かれて温泉に浸かりました。
と、その時、掛け流されているお湯が
流れ出るふちに妙な物が見えたのです。
それは、普通の人間の三分の一ほどの
大きさしかない不気味な男の頭でした。
「きゃっ!」
思わず悲鳴を上げた私に怪訝そうな顔を向ける両親。
「沙織、どうしたの?」
せっかくの家族旅行の初日、私は楽しい気分に
水を差すのがイヤだったので
「ううん、ちょっとお湯が熱かっただけなの」
とその場を取り繕いました。
お風呂から出て夕食を食べ、もう一度お風呂に入ろうと
父に誘われましたが私は先程の事が有ったので、
眠いからと言って布団に入ってしまい、
そのままいつの間にか本当に寝入ってしまいました。

ちりーん、ちりーん・・・

どれほど眠ったでしょうか、私はどこからか
聞こえてくる鈴の音に気付き、目を覚ましました。
布団から身を起こすと両親も既にぐっすり眠っています。
壁に掛かっている古風な柱時計を見ると午前三時でした。

ちりーん、ちりーん・・・

済んだ鈴の音は聞こえ続けています。
私は何故か、その鈴の音の元を確かめたくなり、
布団の上に掛けられていた半纏を羽織り
そっと部屋を抜け出しました。
その時には怖いという感情は全く起こらず、
また大浴場で見た不気味な男の頭の事は忘れてしまっていました。
そして、鈴の音に導かれるまま暗い廊下を進むと、
いつの間にか大浴場の前に出てしまいました。
しかし私は鈴の音に魅入られたようになっており、
躊躇無く脱衣場に入り羽織と浴衣を脱ぐと
大浴場に入って行ったのです。
すると、誰も居ない湯船の、お湯が流れ出るふちから
鈴の音が聞こえてきていたのです。

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